着物の染色を担う職人さんが本当に減ってきました。
かなりお年を召して、思うように仕事がはかどらなかったり、
今までやっていた人たちも昼間はバイトをして夜と週末だけ着物を作る
なんて方も少なくない。
こうなると納期がよりタイトになってきます。
今日、とある問屋さんからの発注を充分余裕を持って昨年12月に工場に頼んだところ
ななんと、納期が大遅れ!!!
「歳をとって思い通り染められなくて・・・・・」
なんてことを言われると返す言葉もなくただただがんばってくださいとしか言えませんでした。
で、その後の工程をなんとか違う工場さんの若い職人さんにお願いして
本日の夜間集荷で9時に発送してなんとかなったものの
こういう状況は本当に良くない。
何度も言うように職人さんが食べられなくてどんどん減っております。
若い人を育てる力なんて工場には残ってないのが現状です。
だから職人さんに頭ごなしに怒りをぶつけてみてもしょうがないわけです。
これから先、ちょっと不穏な空気になってきますね。
この先3年で問屋さんにもメーカーにも在庫がかなり少なくなって来るはず。
となれば売り上げが減少して職人さんの仕事が減る負のスパイラルが
また発生してと、あまり良くない流れが出来ていくような予感です。
でも、今日うれしいこともありました。
僕のポリシーとして、職人さんに偉そうに言ったり、
失敗されても頭こなしに怒鳴ったりしない!というのを持ってまして。
中にはもっとがみがみ言って職人さんを動かせ!
なんておっしゃる同業者さんやお客さんもおられたりします。
間に入ってとてもつらい思いはしますが、
今日の話、違う工場の職人さんに仕上げを頼んだところ、
普通は絶対に自分以外の職人の仕事のお手伝いなんてしてくれません。
夜の6時に持って行って8時までになんとか仕上げてと頼んだところ
快くOKをもらって事なきを得たわけですが、
帰る時に職人さんに「なんで無理聞いてくれたん?」と聞くと
「いつも世話になってるのと、あんた失敗してもがみがみ言わへんやん。」
「なんか助けてあげたくなってん。」
うううううっ
泣きそうなくらいうれしいじゃないですか!この世の中の出来事は良いことも悪いことも人のつながりで出来ていて、
いつも助けてもらっていることも、今日のことも、明日のことだって、
そのつながりのなかで着々と準備されているってことを再認識です。
やっぱり「一日一生」この言葉を大事にしたい。
感謝しております。










