【一人暮らし】

 

15歳の頃から一人暮らしへの憧れが強くあったものでした。

 

特に強くあったのが、学生のころ。学校は十分に通学圏だったけど、それでも一人きりで暮らしてみたかった。とても、とても、そうしたかった。

 

家を離れて、学生の時に、そうでなくても若いころに、一人で自由気ままに動いていれば、何かが起こりそうな気がしたものでした。何かが起こってほしかった。

何かに遭遇するんじゃないかと思えたものでした。何かに遭遇したかった。

 

諸事情ありまして、一人暮らしを諦めたのが20代後半。ただ、一人で暮らしてみたいという気持ち自体は、その後もかなりの期間続いていたものでした。

 

 

それでも今ではすっかりアラカン。そんな気持ちも希望も、忘れ果てていたほんの先週のこと。

 

前々回の記事でご報告いたしましたように、先週火曜におばば様は、私がうつしてしまった驚きコロナの肺炎のため緊急入院と相成りまして、

 

その結果、図らずもこの1週間は、思わぬ一人暮らし状態に。

 

なんと、59歳…いや、誕生日はまだなので58歳にして、初めての一人暮らし状態です。

 

正直な感想は、不謹慎ながら、ちょっと嬉しいw

 

おばば様には先週金曜かな?病院でちょこっとだけ面会できまして(コロナのため、通常は全面的に面会禁止)。5分ほどね。

お医者様の話しでは、コロナや肺炎はもう大丈夫、でも「ゼリー食でもご飯を食べない。食事ができないと家に帰っても脱水症状を起こすから、食べられないと帰せない」と言われてしまい、

「帰りたいならご飯食べてね」と説得するために面会できたという話しでした。

 

「家に帰りたい?」と訊くと、おばば様は半べそをかきながら、「帰りたい」と言ってました。俺がうつしちゃったからなあ。「帰りたかったら、ご飯を無理してでも食べるんだよ」と言うと、おばば様は やはり半べそながら「あい」と、素直に返事してました。

まあ、可愛いばあちゃんと言えなくもないかなにやり

 

それにしても、かなり老衰が進んでしまったところへ何日もの入院。衰えがずいぶん目立ちました…ショック

 

 

一人暮らしと言っても、若いころと違い、気軽に会える友や仲間は今はいない。

いきおい、どうしても、それこそ一人で過ごしてます。

 

一人で過ごしていて悪いことは、案外ちと寂しいこと。昔はあまり感じたことのない感情です。反対にいいことは、頭の整理ができること。

 

それで気づいたのですが、ほんの10年くらいまでは、とにかく自分でやりたいことがいっぱいあり、自分のために頑張れました。

 

が、この10年ほどで、そうした気力や覇気が失われ、どうも今では自分のために頑張るのは、もう無理なようなのです。もやは楽なほうに流される自分がいることに気づかされます。

 

もし頑張れるなら、義務感や責任感。世のため人のため家族のためなら、まだ少し頑張れそう。

 

また、この6年の引きこもり介護生活は、メンタルと神経(主に寝不足)に疲労をもたらせているみたいです。過敏性腸症候群は、ストレス、不規則な生活、疲労が原因とされている自律神経疾患のようですが、私の場合特に寝不足が響いているらしく、寝ると少し調子よく、寝ないと調子が悪くなりまして。

 

 

そんなふうに、思わず転がり込んできた一人暮らしの日々でしたが、頭の整理と休息のために必要な、貴重な機会だったと捉えたい。

 

だから、庭の草がボーボーに生えているのをサボってんだけど許してたもれw

 

本棚と書類の整理もしようと思ってて全然進んでないけど許してたもれwww

 

 

 

日付が変わりまして、本日またおばば様の病院へ。ご飯が食べられていれば、近々退院になるはずです。

 

 

     しっぽフリフリ