越谷、草加、春日部で整体をご検討なら陽だまりへ

頭痛、腰痛、肩こり、神経痛から自律神経失調、ウツまで

優しい刺激を深く浸透させる、オステオパシー療法です



【病院送りにしてやった(笑)】


先ず、大変すみません。タイトルを、かなり不謹慎なものにしてしまいました。

゚・゚*・(゚O゚(☆○=(`◇´*)o


整体院は医療機関ではなく、一般世間からはあまり信用がないため、しかし逆に広告は出来る立場にあることで、つい目立つ文言を使いたくなる(目立たないと誰も来てくれない)習性があるゆえ、ご勘弁を。


しかし、これから述べる内容は、タイトルと違い思い切りマジメなものになります。



昨日、突然の電話。「これから出来ないか?」という内容。当院只今、初回お試しのキャンペーンをやっているのですが、初回廉価のみを狙って1回だけ受けて、その後受け逃げをするAHOが後を絶たないので、「これから」とか「この日じゃないとダメ」――「この日」はダメでも、じゃあ、それ以外のこの日、というケースはほぼ大丈夫――などと急かすような物言いをする場合は、用心の対象。


が。電話での内容を聞くと、ちょっとした深刻さが感じられたため、緊急でも受け付けることにした。


来院すると、足を少し引きずっているのがわかる。腰とその下の神経痛様の痛みと聞いていたので、辛そうである。


更に重ねて問診。元々腰痛は少しあったが、一週間ほど前のある日突然、大腿部少し前面のあたりから側部にかけて神経痛かと思える痛みが始まり、それをきっかけにするように腰部にも張りが出てきた、とのこと。


が、何しろ仕事が忙しく、それを優先せざるを得なかったためどこにも行けなかった。たまたま偶然に、この日午前中で仕事を切り上げられることになったため、広告を見て電話した、とのこと。


早速ラセグーテスト。が、意外なことに陰性。そこでブラガード。するとはっきりと陽性の反応。坐骨神経痛だろう。


腰椎4,5番に機能障害。特に4番か?腸骨右AS変位。梨状筋にも緊張がある反応。


検査後、筋、筋膜リリース。が、かなり緩い力で押し込むも、痛がって受け付けられない様子。


そこで矯正を優先させることにし、腰椎4番伸展変位のカウンターストレイン。が、これも受け付けない。


それではと、屈曲変位の姿勢を取ると「大丈夫」。90秒の姿勢取り。


ところが、それを戻す時に「痛みが来る」と言う。戻す時に痛む場合、多くは矯正が出来ていない事を示す。痛みは激痛で、文字通り腫れ物に触るように扱っても痛みが来る。


その辺りで思い出されたのが、以前脊柱管狭窄症で来院した患者さんの事。


症状の現れ方が酷似している。


他に、腰椎すべり症と言って(変性すべり症ではない)、椎骨(背骨)の骨折も考えたが、その場合多分可動性亢進と言って動きすぎる状態にあるだろうし、熱も持つと思われ、


であるので、十中八、九、脊椎管狭窄症だろうと見立て、これは手技療法の範疇外にあるため、MRIのある病院に行くように勧めた。


手技療法で対処すべきもの、病院に任せるべきもの、の区別はきちんとつけなければならない。



     雪     雪     雪

    


出口の見えない不況の影響と、主にカイロプラクティックに夢を見過ぎている故か、不勉強な(あるいは大風呂敷を広げる癖のある)手技療法家が後を絶たず、今でも「脊柱管狭窄症を治しました」とか「すべり症を治しました」とか、主にサイトで言い募る“残念な人たち”がいます。ま、不勉強はおいらも同じかもですが。


ただし、脊柱管狭窄症は病院の誤診であることも考えられるため、治したと言える場合も含まれますものの、その場合でも見極めは必要ではないでしょうか。不肖ワタクシも、「脊柱管狭窄症だと言われた」という方を2,3人診ましたが、状態からどうもそうではないと思われ、こちらは改善していかれました。


念のため申し上げますが、骨折であるすべり症をスラスト(ボキボキ)すると、生涯半身不随、なんて事になりかねませんので、ご注意あれ。炎症も伴うため、筋肉の緩和も、痛みを悪化させかねませんよ。




治療系整体業は厳冬の時代。経営の部分で苦しむ院は、当院も含め巷、溢れている。


そうなると、コンサルと称する人たちが、当然のように跋扈する。


曰く「腕が良くても客は来ない」。そのためには…、とケイエイを“ご教授”とやら。


まあ、一理以上のものがあるので、解からないでもないのですが。


しかし、そもそも、と考えてしまいます。


今回の患者さんは病院が適しているため、そうしましたが、逆に病院で治らない人々のためにこそ、“そもそも”整体業なんてものがその存在に意義を持ったりします。


ですので、「腕前」の時代から、今度は「ケイエイ」に偏重してしまうと、そもそもの(治療系)整体業の存在意義自体が問われかねません。ケイエイの為に法螺を(あるいは大風呂敷広げを)重ねてしまうと、世間の信用は当然落ちますし、信用を落とすと、その業界の未来はなくなると思います。目先、目先に囚われない、長期展望を考えてほしいと思うのですね。


腕を磨き、しっかりした知識をベースにしてこそ、初めてケイエイも考えて行かねばならない、と思う今日この頃でした。o(^-^)o




※今回の「テーマ」は“症例・敗北”としましたが、お解りの通り、べつに敗北ではありません。

 広告しなければ始まらない整体業として、どうしてもいい事ばかりを文言として使う必要があります。

 それゆえか最近「どんな人でも治したのか?」みたいに訊かれることが多くなっています。

 そこで、今回、“症例”として一つの例を提示してみることにしました。

 きちんと来てくれた、ということを前提にすれば、ほとんどの人は(主訴については)治しましたよ(笑)

 主訴ではない、例えば指が痛い、とかガングリオンとか、足の「このあたり」とかはバラつきが多い。五十肩も、今、鬼門です。

 でも、途中でいなくなる人が圧倒的に多く、力及ばないケースもありました。また、そもそも手技療法適応外の場合もありました。

 専門用語ですが、「体性の機能障害」であれば、(五十肩を除いて)大抵大丈夫ではないかと思います。


           しっぽフリフリ