「あれ?日高?」
声の主はバトラーツの先輩、小野さんだった。
いやいや、びっくりだった。バトラーツを退団して以来、お会いするのは初めてだろうか。

これまで、不思議と小野さんについては語ることがなかったので、ちょっと書いてみたい。
ボクがバトラーツに入門した1996年、毎日のように小野さんと練習していた。ボクの両耳がカリフラワーになったのも、ちょうどこの頃だ。
デビューしてからもよく対戦した。ボクの初のオリジナル技のミステリオラナ→ヒザ十字固め(名前無し)も小野さんとの試合で初公開したし、先輩からの初勝利も小野さんから挙げた。そして対戦する毎にそのキックとパンチで脳震盪を起こしたものだった。
ボクたちは2001年12月3日浜名湖競艇、シングルマッチで対戦しお互いバトラーツを卒業していった。

あれから約3年になる。
久々にお会いした小野さんは「かっこいい人がいると思ったら、日高じゃん」と、小野さん節も健在で、お元気そうだった。
またいつか一緒に仕事できるといいな。