昼の神が眠りに落ち、よるの王が君臨する時間帯に、
私は人間界へと舞い降りた。
そこは、一面の黄色。
生い茂る緑。
飛び散る赤―。
その赤に気付いてくれたのは、そう、君だけだったんだ。
滴る赤で染まったのは、大地。
大地の半分は、私でできている。
空の8割は、君の眼差し―。
いつの間にか、私の頭は宇宙よりも広がっていた。
そう、風船のように。
広がる境界面では、中央に君臨する私の認識よりも、
ぐんと早いスピードで空間が広がっている。
それはまるで、大脳新皮質が織りなすCaotic Symphony(神経伝達)のようで、私はふいに涙をながした。
それを見て君は、目から赤をこぼした。
いつの間には、私の頭は地球よりも重くなってしまったのだ。
宇宙の外側に行きたくて、この波長を使ってみた。
あまりに内側が重くなってしまった、この頭(世界)の中心で―。
