ひびわれこっぷ

ひびわれこっぷ

大好きな馬のこと、心に感じたことを綴っていけたらいいなと思います。

母が亡くなって、昨日、7月19日で3年がたった。
 
仕事がゆるせば、命日は毎年夏休をとっている。
今年も休んだ。
 
朝一時間、仏壇の前に座り、心で母に話しかけた。
 
スマホの中の母の写真や動画をあらためて見直し、がんがわかってから亡くなるまで毎日母の様子を書いたノートを出して読み返した。
 
母は本当に、最期まで懸命に生きた。
久しぶりにものすごく泣いた。
 
午後になり、母の好きな「梅の花」のお弁当を買ってから、最期を迎えた緩和ケア病院へ。
 
これでもかと蒸し暑い日。
でも、空が青い。
雲もたくさん。
 
 
短く手を合わせて病院を後にし、お供えのお菓子と、久しぶりに花を買って帰った。
 
 
亡くなって1年は、月命日も命日のように思っていたけど、一周忌を迎えたとき、まったく違うものだと痛感した。
それからは、自分の中に「月命日」はなくなった。
 
母のいる向こうは、暑くなく気持ちいい風が吹いて、過ごしやすいといいな。
 
健康で、無事故で、楽しく、おいしく、やりたいことをやり、行きたいところへ行き、会いたい人に会い、食べたいものを食べ、笑顔でいてくれますように。
 
次に生まれてきたときは、今世で苦しんだがんにも大変な病気にもならず、元気に生ききれますように。
 
また必ず親子になれますように。
また会えたとき、お互い気づけますように。
 
小さな後悔も、大きな後悔も、あげたらきりがないけど、その中で、母を見送れたことだけは本当によかった。
 
 
今年も、母の大切なサボテンが6月に花を咲かせてくれた。
 
 
一度に3つも花をつけたのははじめて。
 
さらに、もうひとつ、今まで花をつけたことのないサボテンが、追いかけるようにつぼみをつけ、花を咲かせた。
 
 
母なんじゃないか。
サボテンの花を見るたび思う。
目には見えなくても、きっと母はいる。
 
母が迎えにきてくれるまで、母がくれた命を一生懸命生きる。
自分も、大切な人も、いつどうなるかわからない。
だから、今できること、今やりたいことをやる。
自分にとって大切なもの、大切な時間を、大切にする。
いろんなことがあっても、最後は前を向いて生きる。