たくさん心配していただいた響の眼についてご報告です。
写真を撮ったことによってはっ!と気がついた眼の中にある黒いもの。
とても不安に思った理由は、写真等で似た画像から出てきた病気に対する説明です。
猫のび漫性虹彩メラノーマ(Diffuse Iridal Melanoma)であり、肺や肝臓に転移しやすく転移率は63%と報告されています。なんらかの眼症状が現れてから眼球摘出しても、すでに転移が起こっていることがほとんどです。強膜に浸潤する前の早期の眼球摘出が理想といわれており、そのためには視覚の有無にかかわらず眼球摘出ということになります。全身を守るために腫瘍に侵された眼を摘出するのですが、まだ見えている眼を摘出することに、飼い主様はもちろん獣医師も非常に抵抗があります。
私は心配性でどんどん考えこむ性格ではありますが、経過観察をしている子達も検査を受けたりしており、このまま飼い主判断で放置してよいとは思えませんでした。
スマホの中に残っている写真から、過去のものを遡って左目を拡大して、2年前からは現在と同じような形になっている。この1年を比較すると大きさに変化はないということは確かめました。
そして、子供の頃の写真が残っていないのですが(これは本当に後悔です。いっぱい撮って、よいショットでなくても猫の健康のためと思って保存しておくことは本当に有能だと思いました。)数枚あるものを見ると、もちろん光の加減もありますが、左目がもともとちょっと変だな・・・とも。もしかして・・・子供の頃からあった可能性すらあるのかも。
病院へ、眼の状態をわかりやすく大きめに配置して、コンビニでプリントしたものを持っていきました。
前回の通院で採尿がタイミングで出来ず、後日ということになっていたので、持っていきました。
ここからは病院でのやりとりです。
採尿の結果とてもいいですね心配ないです。検査は半年ごとでいいですよ。
(12月、1月の状況では2週間ごとには検査をと言われていました)
えっそんなにいい状態ですか半年・・・
はい。あ、いや心配なら3ヶ月で持ってきてもらってもいいですけどね。
わかりました。それで今日見てもらいたいものが。
これは○年でこの写真のここ、眼のここ。黒いところ、ずっとあるみたいなんですけど、だから今始まったことじゃないんですけど、あの、なんていうか、
知っておいてもらおうと思いました。
じゃ、次診ましょう。午前中に預かりで、えっとこれ裏側をみてみないと表面からだけでは何とも言えないので、超音波・エコーで診させてもらって。いつ来れます?
次の通院の時でいいのか、またはね出来るだけ早い方がいいのか、どうなのでしょう?
次来る時でいいですよ。ご飯も食べてきていいから。
麻酔・・・
麻酔ないですから、あ、いや点眼麻酔はかけるけど、それだけだから心配ないですよ。では、そのときに。
先生これって、怖い病気ですか
ん、いや、そういうんじゃないと思いますけどね、っていうのは変化が見られないから。ま、何でもないと思うけど診ておくといいと思いますよ。
というわけで4月の後半に検査に行くことにしました。
先生の表情にちょっと安心して。
人間ももちろんそうだけど、お医者さんはいつでも答えを求められる。
医者はどうしても答えたくなるんですよ、と傾聴についての勉強会で言っている先生がいらっしゃったが、無理もない。
患者側は多くは専門家としての判断を、答えを、求めているのだものね。
そしてその答えや答え方の表情や態度に、こんなに救われるんですもんね。
もちろん、今日はじめて会う人ではそうはいかない事だってあるだろう。優ちゃんを診てもらうようになってから16年の付き合いとなるかかりつけ医、猫にとっての担当医であることだけでなく、飼い主の心の安定も診てくださっている、そんな気がしました。
検査をしてみた結果どうなのか
この黒い斑点の正体は
こいつは悪さをしないのか
今は考えないことにしようと思います。
細かいことはどうでも良くて、それが何にしろ、この日々が続くのなら、響に負担がないのなら、それで、それだけで良いのだから。
心配ばかりが続いてしまいましたが
響は数日前にキャットタワーの登頂に成功しました
この勇姿を後ほどアップしたいと思います。