墓の話…本家筋の墓地のなかでほとんど荒れ墓となっているものが葬儀で世話になった

お寺さんに今もってあるのだがこれは使わせてもらえない。父が物故する以前に母が亡く

なっており、一度どこか使える区画を分けてくれるよう従兄弟にお願いに行った。

 どうにも理由はわからないが父と本家は義絶しており当時断られていたのである。 本家と

それ以外の違い、ヒエラルキー因習文化の濃く残る地方ならではのことではある。

 この度肉親とともに墓と墓地の話を四十九日の日程の相談と共にしてみたが、時期尚早との

意見を持つ肉親には他の懸念材料である処の、誰が継続的に墓守できるのかということも

含め大いに反対されてしまう。

 第三者の意見を求めるつもりで住職に聴こうとしたがのっけから暗礁に乗り上げた恰好で、

父の意思は母とともにわが家の墓に入ることだと伝えても、別居する者と食卓をともにする

ものではかくも距離があるのだと感じた。冷徹に見えるがこれも一つの見識である。

 墓は近い将来自分のみで拵えることとして、新たに設けることはやめたふりをした。 


 対外的に交渉をする前に身内で意見を競うようでは進めたい話が後退して小っ恥ずかしい

思いをした。年長者を連れ立って行く時には何であれ事前に話しておくことですかね。

 

 早めにお寺さんを済ませて肉親と昼を一緒にとった後に自宅でパソコンが使えるかどうか

 動作確認をした。消火の際に水を被る範囲にあったラップトップは机から落ちて水を被った

跡もありありであった。おっかなびっくり電源をいれてみたところ予測した通り通電せず、

給付の終わる二月後までに新たに履歴書・職務経歴書の職探しツールを用意できないことと

なると家屋修繕に退職金を費やす以上生活費確保が困難になると突然恐怖を覚えてしまった。


 ウィークリーマンションに戻って楽天やアマゾンで安いパソコンを探したが、安く手に入る

ものがあり後日注文をするのだが、文書作成までに大変苦労をすることになるのであった。

 

 そうとは知らず新しい習慣の『自炊』を行うのである。電子レンジにコンロがあれば弁当

に頼らずご飯にありつける。共用のキッチンなので油を使って焼くことができるし、つくり

貯めが出来て翌日以降にもう一品が冷凍庫から召喚できるのである。可愛らしいひとときの

幸福と言える。


⭕墓は両親の意思だけでつくれるものでなく、寺・霊園・土地に石屋の都合と他の肉親が

 どうこれに関わるか、できれば生前からどうしたいかを聞くことが関係者とできていれば、

 思いついたように関係者の集まるところで話題にせず恥を曝すこともない。

 身内のもめる様子をお寺さんに知られてしまい空いていた墓地を確保し損ねて滑稽である。

 

写真は冷凍食品だけで一皿のハンバーグとつけ合わせ。と、その他。