
動線を塞ぐ多くの焼損ごみと建屋自体の破損部分の影響で家屋の片付けが毎日はできない
状態の自宅には相変わらず湿気と生理的に忌避したい臭いが充ちており、居住可能になる
までには暫くかかることであり、翻って見直せば毎日いる必要がないことを顕していると
考えた。実際に曲がりなりにも家で寝ることができたのは一次工事の火災ごみと水損物件の
整理が終わって後から換気がひと月程かかり、やっとの三月後のこと…。
そこで遠隔地ではあるが工務店の紹介があったウィークリーマンションを見に行くことに
した。肉親は相変わらず夕飯まではあうこともなく墓について寺を交えて話し合うまでは、
互いにやりたいこととすべきことをして過ごすことになっていた。
このウィークリーマンションであるが一応の家電と電磁調理器1つを各部屋に設えており、
共用スペース部分には3口ガステーブルと大型シンクと冷蔵庫があるドミトリータイプ。
築30年といったところか。
入居時10,000と一週間20,000円か二週間35,000円という価格で案内が
あり45,000円を支払い明後日の入居を決めた。ホテルに泊まるよりは安く、お目に
かかったことはないがユニットバスがついたゲストハウスと思えばこれはこれで吉であろう。
帰り道についでと思い年金事務所によってみた。随分要領が良くなったもので、こうした
公的機関は予約がないと主たる目的が果たせない、特にお金が関わるとけんもほろろに追われ
ることが多々あることを覚えたので予約を取るついでに必要なものを聴きに行こうと思った。
電話でも聴けることだが対面であればわかりずらいことも書面や図示で説明してもらえる
メリットがある。特に持参物であればリストになっている書式をもらえることがあり、例えば
インターネットで見落とした事物も含め細大漏らさず知ることが可能になるのである。
予想どおり年金に関わる手続きは予約が必要で窓口には呼び出しのブザーボタンが迎えて
くれるわけだが、説明によれば必要書類などが完全に揃えていて親族の死亡時喫緊であれば
稀に対応は可能のようである。市役所などで死亡の届けをする際に運良く気のつく担当に
あたればそこで年金事務所への連絡と必要なもの一式の用意などの対応も可能なのではと
考えてしまう。ともあれ期限があるようなので近々また来て下さいと偶々空いている四日後
の時間をとってもらい一歩前進となった。
⭕父の年金受給者資格喪失である死亡に伴い提出したのは以下に留まった。他に印鑑を持参
・死亡診断書(コピーで済んだ)
・死亡後に取得した戸籍謄本(死亡を届け出てその記載があるもの)
本来他に年金証書が必要らしいが火災で焼失したか火災の際に汚損・散逸した可能性が
あると伝えこれについては免除となる。
⭕年金も未支給分を遺族が請求できるのが受取人の口座が必要になるので関係書式等の用意
をしておく
写真はウィークリーマンションから写したもの
日光がよく入り部屋干しの洗濯物が良く乾いたものの潮騒というか窓を閉めていても海の音
に悩まされる人がいるかもしれないぐらい海に近い。