父は火傷を負い緊急車両によって隣の自治体の病院に搬送されていました。

 地元の消防団が火災現場の警備をしてくれるとのことで刑事の指示により深夜タクシーで
その病院に急ぐ。片道深夜割増と高速料金込みで20,000円。帰りは午前2時台なので
同様の金額がかかった。初日にしてその後ホテルを予約サイトで確保した。

話は病院へと戻る。
 担当医に会い話を聴くと心ならずもの厳しい診断結果で、年齢が90歳を超えており既往症
として心不全があることから遠からず衰弱をし呼吸がままならない状態になる可能性が高いと
…予め覚悟をしてもらいたいという旨であった。
 その後父に面会でき言葉を交わすが、頭部は既に毛髪をかられており、真っ赤になった
頭頂部のは首元までその色を保ち、却って元気そうに見える。
 既に死亡を宣告されたも同然なのに。
 医師曰く頭部と背中上部から約3分の2を2度の熱傷に覆われており、今でこそ意識を
保っているが早晩火傷特有の侵襲が間際なく訪れ譫妄状態に陥ると。
 全くその通りの展開を迎えるのだが、そんなことはないと信じながら帰途につき肉親へ
の連絡をテキストにより送信。返事を待ちながら宿で眠り込んでしまった。

写真は火災のおこる一月前から棲み着いた地域猫の親子。子供はこれが最後となった。
実は 火災保険に関してこのなかの一匹が重要な役割を果たす。
発災当日の要諦ここまで。