先程マリアと別れてから、部室でお茶を飲みつつ待ちぼうけをしていた。
あれから大体2時間位が経ってるかなぁ。
それにしても、お姉さん役か。確かに演じたこともないし、実際私自身が一人っ子だから、勝手がよく分からないっていうのもあるのよね。ここは徹底的に調査して新しい私を作っていこうじゃないの!
意気込むキョーコはラブミー部に置きっぱなしにされていた雑誌を引き寄せ、兄弟特集と書かれた本にくぎづけになった。
(…なんてタイムリーな…)
いつもなら、雑誌類は誰も持ち込まないので置いてあるはずもないのだか…
何の疑問も持たずページをめくる。
マリアがわざわざ置いていったとも知らずに。
めくるうちに、あるページで手が止まった。
「『兄・姉の呼び方特集』?え、普通にお兄ちゃん、お姉ちゃんとか以外にも呼び方があったの!うーんやっぱりそういうのに縁がないとこういうのに疎くなっちゃうのね。」
マリアの置いて行った雑誌。これは普通というカテゴリに別けられる類の本では無かった。世間一般で言う“マニアック”というカテゴリに入る種類のものである。
勿論内容は容易に想像出来るであろう。しかし、キョーコにとって今、大切な情報源であるこの雑誌を鵜呑みにすることは はたから見ても分かり切った事である。頭の回るマリアはこの事を見越して雑誌をラブミー部に置いて行ったのだった。
ラブミー部員二号の琴南に先に見付けられていたら、ライターで火を付け燃やされていた所だっただろう。
暫く特集記事を読んでいたキョーコはページをガン見して固まっていた。
「…に…にーにー…?」
「…お……おにーたん………?」
え、今時の妹さんは姉や兄をそんな風に呼ぶの!!
軽いショックを受けつつも、着実に呼び方から行動パターン・仕種を頭に叩き込む。記憶力の良いキョーコにとって朝飯前であるが、いささか想像力が追い付かない部分もあったが、何とか全てを完全トレースさたのであった。
ちょうど、特集記事を読み終わった時、マリアの声と共にノックの音が聞こえた。
「お姉様ー?中にいらっしゃいます?」
「ええ、いるわよー。」
直ぐさま椅子から立ち上がり小さな客人を出迎えるためにドアを開けた。
「お待たせしてしまって申し訳ありませんでしたわ…」
と、しょんぼりした顔で謝るマリアに慌てて声をかける。
「んま!これから私はマリアちゃんのお姉ちゃんになるのよ!そんな私に遠慮なんていらないの。それにアレで時間をつぶしていたから全然待ってなんかないわよ!」
ほらアレ。と先程まで読んでいた雑誌を指差しニッコリと微笑んだ。
(まあ!うふふ。第一段階の計画は成功ですわね)
マリアはキョーコに雑誌を読ませる事に成功し、心の中でニヤニヤしていた。
「そうでしたか、なら良かったですわ!さあ、お姉様!早速ですが紙を持って参りましたので一緒に見ましょう」
「えぇ、楽しみだわ!!」
「取り敢えず3日間に分けて3人の役をやって頂こうと思っていますの。こちらが人物設定の紙ですわ。」
「むー。成る程~。凄く凝った設定になっているのね。」
「勿論ですわ!折角お姉様が姉妹ごっこをしてくださるんですから、張り切ってしまいましたのよ。それで明日はこちらの役柄なんてどうかしら?」
「うんうん!この役柄素敵ねマリアちゃん」
「明日が楽しみですわよね!では明日8時頃に迎えに行きますからわたくしのお部屋でお着替え致しましょ!」
「分かったわ!明日までに必ずマリアちゃんに相応しい姉を創ってきてみせるわ」
終了
あれから大体2時間位が経ってるかなぁ。
それにしても、お姉さん役か。確かに演じたこともないし、実際私自身が一人っ子だから、勝手がよく分からないっていうのもあるのよね。ここは徹底的に調査して新しい私を作っていこうじゃないの!
意気込むキョーコはラブミー部に置きっぱなしにされていた雑誌を引き寄せ、兄弟特集と書かれた本にくぎづけになった。
(…なんてタイムリーな…)
いつもなら、雑誌類は誰も持ち込まないので置いてあるはずもないのだか…
何の疑問も持たずページをめくる。
マリアがわざわざ置いていったとも知らずに。
めくるうちに、あるページで手が止まった。
「『兄・姉の呼び方特集』?え、普通にお兄ちゃん、お姉ちゃんとか以外にも呼び方があったの!うーんやっぱりそういうのに縁がないとこういうのに疎くなっちゃうのね。」
マリアの置いて行った雑誌。これは普通というカテゴリに別けられる類の本では無かった。世間一般で言う“マニアック”というカテゴリに入る種類のものである。
勿論内容は容易に想像出来るであろう。しかし、キョーコにとって今、大切な情報源であるこの雑誌を鵜呑みにすることは はたから見ても分かり切った事である。頭の回るマリアはこの事を見越して雑誌をラブミー部に置いて行ったのだった。
ラブミー部員二号の琴南に先に見付けられていたら、ライターで火を付け燃やされていた所だっただろう。
暫く特集記事を読んでいたキョーコはページをガン見して固まっていた。
「…に…にーにー…?」
「…お……おにーたん………?」
え、今時の妹さんは姉や兄をそんな風に呼ぶの!!
軽いショックを受けつつも、着実に呼び方から行動パターン・仕種を頭に叩き込む。記憶力の良いキョーコにとって朝飯前であるが、いささか想像力が追い付かない部分もあったが、何とか全てを完全トレースさたのであった。
ちょうど、特集記事を読み終わった時、マリアの声と共にノックの音が聞こえた。
「お姉様ー?中にいらっしゃいます?」
「ええ、いるわよー。」
直ぐさま椅子から立ち上がり小さな客人を出迎えるためにドアを開けた。
「お待たせしてしまって申し訳ありませんでしたわ…」
と、しょんぼりした顔で謝るマリアに慌てて声をかける。
「んま!これから私はマリアちゃんのお姉ちゃんになるのよ!そんな私に遠慮なんていらないの。それにアレで時間をつぶしていたから全然待ってなんかないわよ!」
ほらアレ。と先程まで読んでいた雑誌を指差しニッコリと微笑んだ。
(まあ!うふふ。第一段階の計画は成功ですわね)
マリアはキョーコに雑誌を読ませる事に成功し、心の中でニヤニヤしていた。
「そうでしたか、なら良かったですわ!さあ、お姉様!早速ですが紙を持って参りましたので一緒に見ましょう」
「えぇ、楽しみだわ!!」
「取り敢えず3日間に分けて3人の役をやって頂こうと思っていますの。こちらが人物設定の紙ですわ。」
「むー。成る程~。凄く凝った設定になっているのね。」
「勿論ですわ!折角お姉様が姉妹ごっこをしてくださるんですから、張り切ってしまいましたのよ。それで明日はこちらの役柄なんてどうかしら?」
「うんうん!この役柄素敵ねマリアちゃん」
「明日が楽しみですわよね!では明日8時頃に迎えに行きますからわたくしのお部屋でお着替え致しましょ!」
「分かったわ!明日までに必ずマリアちゃんに相応しい姉を創ってきてみせるわ」
終了