北京100K  ~ 德胜村口 25.8KM~望宝川村 79.8KM ~ | だって、トレイルランニングなんだもん!!

北京100K  ~ 德胜村口 25.8KM~望宝川村 79.8KM ~

ドロップバッグのポイントからはしばらくロードが続く。

エイドから3kmほどは平らだが、徐々に傾斜が付いてくる。

ここで、後方からスタスタと足音が近づいてくる。かなり速いペースに感じたため、そのままやり過ごした。

ウエストバッグなどを持たず空身で走っていた。

傾斜がきつくなったところで、先行していた女性ランナーに追いつく。

くだりになったところで差を広げるが、先ほどの快速ランナーはさらにハイペースで走っているようで、差が広がっていた。


秦岭 32.8KMのエイドを過ぎたあたりで、転車にリヤカーを付け走っているお母さん。

その荷台には6歳くらいの子供が乗ってて「加油、加油、加油」との声援。微笑み返す。

楽しいし嬉しい。

とにかく、行く町々、村々で「ニーハオ」を繰り返した。

みんな笑顔で「加油」を返してくれる。



ロードから風景が変わり、草むらを進むルート。

だって、トレイルランニングなんだもん!!


地面は河川敷の石と草むら入り混じった感じ。

このポイントに入る直前のロードと、トレイルに入ってからと2人ランナーをかわした。

どちらもかなりお疲れのよう。。。

マーカーのリボンは多いが、トレイルに踏み跡がないため、

足元ばかりを気にしながら走っていたら、後続ランナーを引き連れて少しミスコースしてしまった。。。

直ぐに正規のルートに戻れたので、致命傷には至らなかったが、これからはスピードよりも確実にマーカーを認識してから進むこととした。


上口村 37.6KMのエイドからは登りの林道だったような。。。


分水岭村 43.4KMから起伏のあるトレイルに入ると、マーカーを見つけるのがさらに困難になり、
トレイルの状態がよくないこととあいまって、スピードが上がらない。

師匠はこんなところも走っているの???

などと考えつつ、、、徐々に、でも確実に集中力がそがれていくのがわかった。

50km手前のトレイルを走っていたら、農夫に追われたヤギに遭遇!!

と言っても、農夫の姿は見えず、声だけで、野ヤギ状態。。。農夫の声がエイドの声援かと思って頑張って損した。。。(爆)

コースから外れたところにいたため、接近しても5m程度だったのでそのままやり過ごす。ヤギさんもびっくりされているようだった(汗)

このポイントが一番体力も、集中力もそがれた。が、今思うと止まり機会が多かったため良い足休めになったのかも。。。






視界が開け、お寺の境内らしきところから前門への階段を下ったところで延寿寺 52.0KMのエイド確か5時間30分くらいで、思いのほか時間が過ぎていないことに、

やる気を取り戻し、次のエイドを目指す。

ここからは緩やかな登りのロードで、迷うようなところではないが、分岐では慎重になって止まったりもしてしまった。

程なくして、南庄村 56.8KMのエイドに到着。5時間57分くらいでエイドを出たので、ロードはキロ5分チョイで走ったことになる。



ここから再びトレイルに入るのだが、なかなかの急登。

気温もだいぶ高くなってきて、目に入る汗がめちゃめちゃ沁みる。

ウエアのポケットにしまいこんでいた手袋をタオル替わりに汗をぬぐう。

サングラスを外すと、目が開けられないほどまぶしい。



かなり過酷なコンディションであることに気づかされる。

登りきり、トラバースしていくと、スタッフが立っていて注意を促していた。

先のトレイルが3m程度完全に崩落している。

山側にしがみつき何とかクリアーする。(高所恐怖症なので下は見ませんでした。)


たぶん師匠がミスコース(正確には合っていたがリボンが少ないためコースを戻ってしまったらしい。。。)したポイントはここら辺だと思われる。



下りは長い林道で今度は道の真ん中に大きなロバが!!

蹄でけられると痛そうなので、スピードを緩め、脇を歩いて通らせていただきました。



しばらくいくと、「イーゴンリー(一公理)○×■◎※▼」と言っているのが聞こえ、あと1Kmでエイドかな?との思いで少し力が入る。



百合村 62.8KM、どんなエイドだったか覚えてないが、ここからは12kmほどロードが続く。ここら辺でも数人ランナーを抜いたような・・・あいまい。

途中、いろいろな村を抜け、小学生低学年くらいの子供たちも応援してくれる。



少し通りの多い道路を渡り、しばらくいくと下庄 68.7KM地点のエイド。

ここで、べスパを補給し直ぐに走り出す。ここで、ジェルをと取らなかったことが失敗で、しばらくいくと、傾斜がきつくなっていく。

がむしゃらに突き進もうとするが、どうにも動かない。

歩きが入ってしまった。。。

今までならここで、普通に歩いていたが、落ち着いて、ジェルを補給し、だらだら歩かず、ジョグと歩きを繰り返し、エネルギーが体中にいきわたったのを確認してから、徐々にペースを上げていく。



75Km手前で、50kmの選手とコースが重なる。

欧米の選手に「You are best 10」と言われたが、「No No No No」と。

そういえば、今何位くらいを走っているのだろう?

全く言葉が通じないと、今何位かも、前と何分さかも聞けない。

まぁ、順位は気にせず、目標の11時間きりだけを強く意識して走り続けた。



山塔林 74.0KMからお寺の裏山の階段登りが始まる。

おそらく標高差400m。これを全て階段で登る。

そう聞くと、気が滅入りそうだが、コンクリートの階段だと地面がしっかりしているので、踏ん張りが利き、意外に登れた。が、やはり長い。。。

延々と続く階段の50m先に頂上がやっと見えてきたが、、、あれを見ると、気持ちが折れそうになる。。。

気合を入れ、階段とにらめっこしながらもくもくと登っていくと、頂上の手前20mのあたりでで女の子がボクの後ろの方を指差していた。

振り返ると、コースを示すリボンが、脇にそれるトレイルについる。

この子がいなかったら間違いなく頂上まで行っていただろう。

「謝謝」とお礼を言って、トレイルへ。

この下りはなかなか急だが、トレイルがスリッピーでないため、全体重を重力に預け、いままで下りで楽しめなかったフラストレーションを爆発させて激下る。

途中には50kmの選手が多くいたが、「そーりー、そーりー」言いながらとにかく下りまくった。ここまで80km近く走っている足とは思えないほど良く動く。

かわしていく選手の中に100kmの選手であることを示す赤いゼッケンの人がいたが、依然何位かわからないしとにかく下った。

傾斜が緩やかになり林道をしばらく進むと望宝川村 79.8KMのエイド。ここはドロップバッグがおけるポイントで、ジェルを2,3個ウエストバッグのポケットに押し込み、べスパとジェルを水で流し込んでリスタート。ここで、9時間45分くらいだったと思う。11時間切りはムリしなくてもいけると思い、己の手綱を緩めたが、ふたたびトレイルに入ると、いけるうちにタイムを稼ごう、と考えに変わっていた。

・・・つづく♪




















だって、トレイルランニングなんだもん!!