北京100K  ~ 居庸关长城 0KM~德胜村口 25.8KM ~ | だって、トレイルランニングなんだもん!!

北京100K  ~ 居庸关长城 0KM~德胜村口 25.8KM ~

スタート後、暗闇のなか関所をくぐると直ぐに万里の長城への階段となる。

参加人数はそれほど多くないが、横幅がふたり分くらいしかないため軽く渋滞する。

階段を登りきると、万里の長城は幅があり、まわりは気にならないが、段差が不規則で高いところでは50cm近くあり、膝押しで乗り越える。

10m先に師匠を捕らえたが、その差はどんどん広がっていった。

厄介なのは、長城をライトアップする光が逆光となり、くだりで段差が確認し辛く、慎重に下らざるを得ないこと。


ぐるりと長城をまわり、スタート地点(1.3Km)に戻ってからロードに出る。

このころには、ヘッドライトはいらない明るさになっていた。

平らになったところでジャケットを脱ぎ、ウェアのポケットに押し込む。

ロードは高速道路の側道で少し登った後はしばらく下り、高速道路をくぐった後、 8.5KM 绿化基地 エイドから林道へと入っていく。

長城で慎重になりすぎたせいか、周りの選手はかなり遅いように感じた。

調子は悪くない。踵に張りを感じるが、痛みには程遠い感覚。


林道を1kmほど登ってからトレイルに入る。

林道の登りは嫌いじゃない。他の選手を抜くたびに「加油!!」と声をかける。

(ボクが話せる中国語は・・・ニーハオ、シェイシェイ、チアーヨ、リーベンレンのみ)

少し日本語が話せる方からは「がんばって」とお返しを頂く。うれしい♪


トレイルは標高が高くないこともあり、日本の里山な感じ。

ただし、日本のようにルートがしっかりとついているわけではなく、頼りはマーカーのリボンのみ。

足場は踏み固められたところは少なく、滑りやすい砂のようなところが多い。また、小枝が張り出しているため、上と下(足元)と両方気にしながら走らなければならない。


500mほどののぼりであったが、それほど疲労を感じることなく登りきり、下りへ。

下りも砂地が多くとてもスリッピー。

ボクは下りが速くないが、中国の方はボクよりも遅い。

背中に付くと道を譲ってくれるが、なかにはどいてくれない人もいて、なんて言ったらいいのかわからないので、そのまま付いて行く。

この点は、日本と変わらないと思った。(声をかけたらどいてくれたかも知れないが。。。)


しばらくすると、15Kmあたりから川沿いのルートに。水嵩はそれほど無く、岸辺の大きな石の上を行く。

何回か川を横断しながら下っていくと、道幅の広い林道へ。


ここでスピードを上げ、3,4人の集団から抜け出す。

速度を上げても全く疲労を感じない。このまま、どこまでも走っていけそうな気分。

虎峪停车场 19.3KMのエイドに付いたときは一人旅状態。もう、1/5終了してしまったのか。。。と、気が早いが名残惜しい思いがこみ上げた。

エイドではコップいっぱいのポカリを飲み干し、すかさずリスタート。


ここからは岩場の登りが少し続く。

おもむろに振り返ると、眼下に日本のそれとは違う景色が広がっていた。

壮大な景色に息をのむ。


岩場を抜けると走り易いトレイルに、ここで少しギアをあげて登っていく。

ひとつピークを越えて、ロードに出たあたりで、女性ランナーに追いつく、またまた、「加油」と声を掛けて、かわして行く。


気がつけば最初のドロップバックポイントの村口 25.8KM地点に。

ここでバッグを受け取り、ジェルをウエストポーチに詰め、ボトルにOS-1を補給し、エイドの水でジェルを流し込んでリスタート。

コースに戻ると先ほどかわした女性ランナーが100m先行していたが、気にせずマイペースで進んだ。



・・・つづく♪