北京100K ~はじまりの朝~
午前2時30分。スタートの2時間前に目を覚ました。
スタート地点となる居庸関に宿がとれたため、だいぶ余裕をもって準備ができる。
湯を沸かし、日本から持ってきたそばのカップめんにお湯を注ぐ。
カロリーメイトをかじりながら時間を待つ。
電解質ローディングの意味も兼ねてOS-1「経口補水液」を1時間かけてゆっくり体にしみこます。
いつものレース前の儀式のようなもの。
25キロと80キロ地点に置けるドロップバックの中身を確認する。
今回のために購入したCAMELBAKのウエストポーチにジェルを5つべスパを2つ電解質のサプリを3粒(勝田マラソンでもらったサンプルだったかな?)。ボトルにはやはりOS-1を750ml。
25キロまでに今回のレースで一番高い山(標高差500mくらい登る)を越えるためはなるべく軽めに抑える。
25キロから80キロまでは距離があるため25キロ地点にはジェルを8コくらいにべスパを3つOS-1の500mlボトル1本にエンジェルパイミニのストロベリーを2個
ラスト15キロはロードのめ、80キロ地点にはジェル2コにべスパ1コ。
コースマップと高低図に目を向ける。。。
作戦らしい作戦は無く、前半抑えて・・・それくらい。25キロから先の高低図が頭に入らない。覚えるにこしたことはないが、焦りはない。
変な緊張は無く、ここまで来れたことの満足感と、これから始まる「旅」が楽しみでしかたなかった。
そして、今の自分がどこまでできるのか。。。
ウォークマンから流れる東京事変の「乗り気」にリズムを合わせて小刻みに体を動かす。
スタート1時間前にべスパ1コ飲み干し、ホテルをチェックアウトして、スタート地点へ。
外は肌寒くモンテインのスリップストリームジャケットとマラソン用の手袋を着用。
空は暗く、ライトアップされた関所が美しく浮かび上がっていた。
チェック地点に行くと、名前の確認と、右手(左手に腕時計をしていたため)に腕時計型のGPSをつけてもらう。
荷物を預けるバスが3台あったが、どこに何を預ければいいか迷っていたところにちょうど社長を発見。
軽く朝の挨拶をし、どのバスにどのバッグを載せたらいいかを教えてもらう。
スタートゲートの近くをうろうろしていたら、並ぶように指示されその場に整列した。最前列からは5列目くらいか、視線の先にゲート脇でストレッチをしている師匠を発見。
ヘッドライトをつけている。トレイルに入るまでには明るくなるからいらないと仰っていたが・・・。
ちなみにボクはライト不使用を決め込んでいた。徐々に空が明るくなっているが、スタート時は必要かも。。。などと考えもしたが、時既に遅し。
ステージでは何かセレモニーをやっているが、何を言っているのか全くわからないから、気にしない。
ストレッチを終えた師匠が列に入ろうとしている。脇からちょうどボクの前に来たあたりで、スタートの号砲。あれ?もう時間だったの?との思いと
招待選手なのに師匠は最前列でないの?などなど、考えながらまだ夜が明け切れないなか、走り出した。
・・・つづく。