菓銘は、「佐保姫」 。
今年はもう会えないかと思っていたら、
昨日、和菓子さんで、やっと買う事が出来た。
(いつも、行く度に売り切れていた)
それもこの春、昨日が最後のお出ましだった。
秋の造化を司る竜田姫と、
春にたなびく霞は佐保姫の裾と、言われるように、
二人は双璧の姫君。
二人とも、染色と織物が得意。
自然を織りなす、天性の業をお持ちだ。
秋の鮮やかな錦の色と違い、
春は、桜色の柔らかな色々。
佐保姫は、竜田姫より、穏やかな気性だとか。
山里の終わりの春を感じる頃、やっと会う事が出来た。
外郎製、黄味餡 。