朝、健一は鳥の囀りに目を覚ました。テントの中で横を見ると、悠斗の姿はなかった。少し身を起こして外を覗き込むと、悠斗は焚き火を起こし、遠くの景色をじっと見つめながらコーヒーを飲んでいた。健一はテントから顔を出し、「おはよう」と声を掛けた。悠斗が振り返り、穏やかな笑顔で「おはよう」と応える。悠斗は手に持ったコーヒーを軽く掲げ、「一緒に飲むか?」と健一を誘った。


健一はブリーフ姿から黒いショートパンツとTシャツを無造作に引っ張って着て、テントから出てきた。そして悠斗の前に腰を下ろし、焚き火のそばに座った。悠斗がコーヒーを渡しながら、「ここの朝の空気、最高だろ」と健一に話しかけた。健一は一口コーヒーを飲んで、微笑みながら「本当に空気が美味いな」と応えた。朝焼けに染まる富士山の景色と、澄んだ空気が2人を優しく包み込んでいた。


2人はコーヒーを飲みながら雑談を続け、焚き火のそばから立ち上がって周囲を散歩し始めた。木々の間を歩きながら、悠斗がふと口を開いた。「明日、一泊でソウルに打ち合わせで行くんだよ。」健一は少し驚いた顔で、「へえ、大変だな」と返した。悠斗は笑顔で、「マッコリ買ってくるからさ、帰ったら一緒に飲もうぜ」と軽い調子で言った。


悠斗の予定では、来週の月曜からソウルに旅立つことになっていた。金曜には会社で軽い送別会があり、土曜には思い切って彩花に連絡したところ会ってくれることになり、夜に一緒に食事をするつもりだった。そして、健一の方を振り返り、「なあ、日曜に俺の部屋に来いよ」と誘った。健一は少し考えてから、「おう、じゃあ日曜に悠斗の部屋に行くよ」と笑顔で応えた。


月曜日の夜、ソウルに着いた悠斗から健一にLINEが届いた。メッセージには「マッコリ買ったぜ! 日曜に飲もうな」と書かれていて、悠斗がマッコリを手に持って微笑んでいる画像が添付されていた。健一はそれを見て、「おお、いいな。日曜楽しみにしてるよ」と返信した。



そして日曜日。悠斗がソウルに旅立つ前日となったこの日、午後3時くらいに健一は酒のつまみを手に悠斗の部屋を訪ねた。ドアが開くと、悠斗がBVDのブリーフ姿で「よう、来たか」と気軽に出迎えた。健一も部屋に入ると、さっと服を脱いでYGのセミビキニ姿になり、2人はリラックスした雰囲気でソファに腰を下ろした。のんびりと話を始めると、悠斗がソウルでのプロジェクトの進捗を語り出し、「でさ、土曜に彩花と会ったんだけど、なんか関係が復活しそうな感じになってきたんだよ」と少し照れながら話した。健一はビールを手に、「おお、マジか」と笑顔で相槌を打った。


夕方になり、2人はほろ酔い気分でくつろいでいた。悠斗が健一にそっと寄り添い、「今日でとりあえず一区切りだな」と静かに伝えた。健一は一瞬、少し寂しそうな表情を浮かべたが、すぐに笑顔に戻って「そうだな」と応えた。悠斗は後ろから健一に手を回し、もう片方の手で健一の乳首を優しく指でなぞり始めた。2人は壁に寄りかかり、頬をそっと重ねると、ゆっくりと唇へと移り、唇と唇が重なり合った。悠斗が「また絶対やろうな」とそっと囁くと、健一も悠斗の乳首を指で優しく愛撫しながら「もちろん」と小さく応えた。


そのまま2人は壁にもたれながら床に崩れ落ち、悠斗が健一に覆い被さった。悠斗の勃起したBVDの白ブリーフと健一の勃起したYGのセミビキニブリーフが重なり合い、悠斗は腰をゆっくりと振って、お互いのペニスの硬さを楽しむように動いた。部屋の中には、2人の静かな息遣いと微かな衣擦れの音だけが響いていた。


悠斗は顔を健一の乳首に移動させ、そっと舌を細めて乳首の周りを丁寧に舐め回してから、乳首全体を優しく舐めた。その動きに敏感に反応した健一の体は感じてしまい、息が荒くなりながら小さな声が漏れ出した。悠斗の細めた舌はゆっくりと下へと降りていき、やがて臍にたどり着くと、そこでまた細めた舌で臍の中を弄ぶように動かした。いつもと違う悠斗の行動に健一は一瞬戸惑ったが、快感が先に立ってしまい、結局悠斗の動きに身を任せるままになった。


そして悠斗はさらに下へと進み、健一の勃起したYGブリーフに顔を埋めると、大きく息を吸い込んだ。吐き出した息が熱く健一のペニスに掛かると、健一が少し慌てたように「風呂入ってないから」と呟いたが、悠斗はそんな言葉を気にする様子もなく、そのまま続けていた。部屋の中には、2人の熱と静かな緊張感が漂っていた。


悠斗は健一の勃起したYGブリーフに顔を埋め、ブリーフから漂う微かな尿臭を感じながら、これまで抱いていた興味が興奮へと変わっていくのを実感していた。顔を埋めたまま、自らの鼻を左右に軽く振って、健一の勃起したペニスの硬さを味わうように動かした。そして、悠斗は健一のYGブリーフを両脇からそっとズリ下げ始めた。健一は少し驚いた表情を浮かべながらも、抵抗せずに悠斗の動きを見守っていた。


ブリーフが下ろされると、悠斗は優しく健一の勃起したペニスを手に持ち、ゆっくりと直角に立たせた。そして裏筋に鼻先をそっと当て、少し匂いを嗅ぐと、その鼻先を微かに上下左右に動かして弄ぶようにした。健一の息遣いがわずかに乱れ、静かな部屋に2人の息づかいだけが微かに聞こえている。


悠斗はそっと細めた舌を健一の裏筋に沿ってなぞってみた。緊張からか、悠斗の手が微かに震えているのが分かった。驚いた健一が頭を上げて悠斗を見ると、「おい、マジか」と焦ったような声が漏れた。悠斗は強く目を瞑り、一瞬躊躇した後、そっと健一のペニスを自らの口に誘った。目を固く閉じたまま、悠斗は頭を上下に優しく動かし続け、緊張と興奮が入り混じった様子だった。健一もまた、強く目を瞑り、何かを感じ取るようにじっとしていた。お互い、何か大きな壁を乗り越えようとしているかのようだった。


健一は緊張しながらも、悠斗の口内の温もりと、裏筋から根元にかけて悠斗の舌が重なってくる感覚に耐えきれず、つい小さな声を上げてしまった。部屋の中には、2人の荒い息遣いと静かな動きだけが響き合い、時間がゆっくりと流れているようだった。


健一の顔が徐々に安らぎと快感を帯びた表情に変わり始めた。すると健一はそっと上半身を起こし、悠斗の両頬に優しく手を添えると、自分の頭を悠斗のペニスあたりにして横たわった。そして健一もまた、悠斗の先走りが溢れ出ている亀頭をそっと自らの口に迎え入れた。悠斗は一瞬ビクッと体を震わせたが、そのまま健一のペニスを口でゆっくりと上下に動かし、刺激を与え続けていた。


健一は初めて味わう口の感触に戸惑いながらも、悠斗の動きに倣うように、ペニスを含んだまま頭を上下に動かし始めた。健一の口の中では悠斗の先走りが広がり、その味と感触に慣れないながらも、悠斗が自分のペニスを口に含んでいることに興奮しているのが分かった。


悠斗の頭を上下に動かす速度が徐々に上がっていった。健一もそれに追いつくように、自分の動きを速めた。すると突然、悠斗が「あ、ヤバい」と呟き、健一の口から自分のペニスを抜こうとした瞬間、悠斗の亀頭からシュバっと音を立ててザーメンが勢いよく健一の口内に噴射してしまった。健一は驚いて唸り声を上げながらも、反射的にゴクっと悠斗のザーメンを飲み込んでしまった。


その直後、健一も慌てて悠斗の口からペニスを抜こうとしたが、時すでに遅く、悠斗の口内に大量のザーメンを発射してしまった。悠斗もほとんどを飲み込んだものの、あまりの量の多さに耐えきれず、口の端からザーメンが溢れ出ていた。2人は息を荒げながら互いを見つめ2人は呆然と言葉にならなかった。


少し落ち着くと、健一がぽつりと話し始めた。「精子ってすげえ味だな。」悠斗も「マジにヤバかったぜ、俺結構飲んじまった」と返した。健一は続けて、「俺も飲んだ」と言い、2人は並んで仰向けに寝転がり、天井をぼんやりと眺めた。悠斗が「元カノがよく飲んでくれたけど、こんなに不味いの飲んでたんだな」と呟くと、健一は「ちょっと申し訳なくなってくるな」と苦笑いした。悠斗もその気持ちに共感するように小さく笑った。


すると悠斗が、「でもお前のなら飲んでよかったかな」とポツリと言った。そして健一も「俺も悠斗ならな。。」と応え、2人はまた苦笑いを交わした。悠斗がわざと低い声で「お前の子孕んだらお前責任取れよ」と冗談を言うと、健一も負けじと「俺が妊娠したら責任取れよな?」と返した。本当にお互いの中に相手を宿した感覚に、ほんの少しの満足感があるのは紛れもない事実で、2人はそれを心の奥にそっと秘めていた。


2人だけの時間が終わりを迎える頃が近づいてきた。2人は一緒にシャワーを浴び、悠斗はBVDのブリーフを、健一はYGのブリーフを履いた。そして冗談交じりに、お互いの股間をブリーフ越しに指で軽く弾き、「じゃあまたな」とブリーフに向かって話しかけた。2人は笑い合いながら部屋を出て、駅へと向かった。


別れの瞬間が近づくにつれ、どこか寂しさが漂い、2人は自然と一つ先の面影橋停留所まで歩くことにした。ホームに着くと、悠斗と健一はしっかりと握手を交わし、互いの目を見つめた。健一が都電に乗り込むと、悠斗はホームに立ったまま見送った。都電の車両がカーブを曲がり、見えなくなるまで、悠斗はその姿をじっと見つめていた。風がそっと吹き抜け、静かな別れの余韻が残った。


END


作者より。

最後までお読みいただきありがとうございました。ふと何となく小説を始めて20話まで続けてしまいました。この先の2人はどうなるのでしょうか。お読みになった方で想像してみて下さい。そして良かったら感想を聞かせて下さい。購読誠にありがとうございました。