親の身体の衰えよりも脳機能の加速を如実に感じていろいろ手続きを早めた甘夏っちゃんです!
独居老人に忍び寄る認知機能の低下。
ポンカンさん(親)の介護手続きをすぐに進めた理由としては、ここ2年で老化が進んだ実感があったからなのね。腰痛の悪化で日常生活要サポートなのは想定内だけど、脳機能の衰えが加速してるのはちょっと焦ったな。
例えば物忘れ。
加齢でだんだん面倒くさくなって整理整頓をサボり気味という感じだったのが、今は習慣そのものを忘れてしまったように見える時がある。使ったら元の位置に戻す・大事なものかどうか確認する・きちんと確認して不用品は捨てるなどのごく習慣的にすべきことをね、わかっていて先延ばしにしているのではなく、習慣という長年の生活スタイルがときおり点線のようにすっぽ抜けているように感じる
会話の中にも『?』と感じることが増えた。
昔の細かなエピソードを忘れてるのではなく、ポンカンさんが過去何度も食べてきたはずのものを「一度も食べたことがない」とか、何十年もつきあいのあるママ友の旦那さんのことを「会ったことない、たぶん子供が小さい頃に早く亡くなった」と事実と違うこと(プラス作り話本当は熟年離婚)を言い出す。ほかにも記念旅行といった特別な体験と紐づいている思い出を「まったく知らない、一度もない」とまるっと忘れていることが格段に増えた
認知症チェックでよく、昨日食べたメニューを忘れてしまうのが老化で、食べた経験を丸ごと忘れてしまうのが認知症だと言われるが、ちょっとそれに近いのでは?と思っていました。
そんな中、先日ちょっとしたボッタクリ被害にあったことが発覚しました。これがいろいろツッコミどころが満載で。
最近なのにいつかも覚えてないし、大事なことなのに私や親戚に相談も連絡もしないし、業者から説明を受けたと言ったのに料金見積もりは聞いてなかったり、言い値を現金で払って白紙の領収書をつかまされたことにも気づかず、書類等には記入しなかったと言うのにスマホにちゃんとした領収書データが送られておりしかもそこにはポンカンさんの筆跡でサインをしている!
いや〜もう色々つじつまが合わない!真偽の整合性がとれない!
契約内容とかじゃなくてサインしたことを丸ごと忘れてるなんてヤベエヨ~
脳への刺激が乏しい生活がヤヴァイ。
時折見回ってくれている親戚は、ポンカンさんの生活に脳への刺激がすくないことを懸念していた。
もともとの性格が好奇心と自発性があまりないほうで、定年後も無趣味、コロナ禍でお友達や美容などの楽しいお出かけが激減し、外出は買い物と通院のみで1日中ソファでTVのお守りをする生活が続いた。
できない理由や行かない理由をいっぱい並べてすっかり消極的になり、自分のことも他人事のようなポンカンさんの話ぶりに親戚も違和感を感じているという。
アレしてみたら?コレ行ってきたら?久しぶりにあの人と会ってきたら?と、危機感を感じていた私や親戚から10年近く促し続けているが、もともと好奇心と自発性に乏しい性格の人には、衰え予防に自らなにかに取り組まなきゃという気が生まれないのだ。結局これが自分の老いを加速させることになるというのに本人に危機感がない。
老いは誰も免れることはできないが、少しでも抗って健康寿命を保つにはやっぱりポンカンさん自らが当事者意識を持って日々取り組んでもらうしかないのだ
介護申請後に期待すること。
身体的にはまだまだ一人暮らし可能であるが、このまま無趣味・無交流・無刺激だと先にオツムがおぼつかなくて独りで置いておけなくなるかもしれない...すでに介護スタートしている友達に聞いた話では、体が元気なのにムラボケな人との同居はお互いストレスも強く、イライラが伝染した他の家族を巻き込む争い事が絶えないという。親が生きているから不幸、みたいな状況は甘夏っちゃんも避けたい。
いまケアマネさんに期待していることは、掃除などの生活支援プランを作成いただくこともさることながら、包括センターでのボケ防止レクリエーションの情報をポンカンさんに与えて、自発的なフレイル予防を促してくれることです。
人見知りなので初めは渋るでしょうが、行ってみると案外楽しいことだってあるでしょうし、そういう関わりの中で新しい人と会話するだけでも脳が活性化されるはず。
先日包括センターに話に行った時も、ポンカンさんに近い年齢の人が体操教室だかなんだかに寄り集まってわーわーしゃべってるのを見かけたんだけど、ああいう寄り合いでの会話が一番脳の活性化になるらしい。ポンカンさんに欠けているのはそういう場。自発的に探して行くことはしない人だから、ケアマネさんの方から自治体や介護施設主催のイベント情報をおすすめしてみてほしい。私や身内が言っても聞かないけど、医者や役所から言われると素直に受け入れることってあるよね。
自分で老化予防に取り組むきっかけを、上手に促して参加させてくれることを期待しています