甘夏っちゃんです!
マイナンバー話のスピンオフとして戸籍について書きたかった。
マイナンバー問題以外でも、戸籍にまつわる進まない話って度々出てきてますよね。
嫡子のなんちゃらとか、夫婦別姓とか、同性婚とか。
ローンとか需要なシーンで必要とする最重要のIDくらいにしか思ってなかったけど、そもそも戸籍ってなに?って改めて調べたんですよ。
私の理解としては、ファミリー単位での管理台帳ってイメージ。
大昔、税の取り立てや人の管理のために家という単位で区切った、そしてそこの長を筆頭として身内や家に紐づく使用人を記録した。行政側が管理しやすくするために個別じゃなくて家単位でまとめてた。東アジア特有の管理の仕方らしい。
いまだにそれが残っていて、お父さん・お母さん・お兄ちゃん・私みたいな家族で登録されていて、筆頭者はたいていお父さんだし、苗字も筆頭者のものを名乗るきまりがある。
結婚すると配偶者と新しい家族を作るので、実家の籍を抜けて妻と夫という新しいファミリーの籍を作る。
調べてるうちに、これって必要?って感じる。
法整備が進まない理由として戸籍とか家制度が持ち出されるんだけどその感覚になじめない。
文化として残しておくのは別にいいんだけど、戸籍を最上位みたいな扱いにする理由がわからんのよね。
住民基本台帳って今住んでいる行政区の義務と権利のために必要な識別番号ってのはわかる。自治体に税金を納め、自治体の税金でサービスを受けるしね。
戸籍って?家族単位の記録って?
いる?(笑)
マイナンバーのように個人識別番号ができれば、誰が誰の子で、誰と兄弟で、誰と結婚して、何年に子供が生まれて...ってその人に紐づく情報を追うことができるってことよね。日常的に簡単にみられるかは別として、少なくとも記録としては可能よね。
ファミリーの記録は各個人に紐づいてるわけだから、敢えてファミリー単位の管理台帳を重視することはないんじゃないかなと私は思うんですよ。
しかもそのファミリーの概念が古いじゃない?民法の家父長制だって昭和の途中まであったのよね。
現代にそぐわない概念とそれに基づいた古い法律のせいで行政手続きが現況に合わなくなっているんだから、さっさと戸籍法を変えればいいじゃんと思うわけ。
法律って変化して良いっていうか、むしろ一度決めたら現実と合わなくても変えないぜっていうほうがアブナイと思うのよ。今に合わせて改正の繰り返しをするものだと思う。
戸籍という文化を残してもいいけど、マイナンバーを作るなら主軸は家族じゃなくて個人に移行されるべきだと思う。
そうなってなんのデメリットが?
筆頭者の姓を名乗らねばならないって決まりのせいで夫婦別姓が進まないのは時間軸を逆行してるような気持ちになる。夫婦別姓が必要なのにそれを想定してないルールがあるからダメって理由としてはまったくナナメ上なんだけど。
同性婚は憲法にひっかかるから審議を通すハードルは高いとは思うけど、つまるところ言葉の問題だけじゃない?婚姻は「両性の」合意っていう。同性愛を公的に封印してた古い決まりで、婚姻という公的な関係を同性では想定してない。
現状に即したルールに改正していくのがお上の仕事だと思うんだけどね。裁判所も法整備でなんとかしろよって再三いってるんだけど国会はまだできてはいない。同性婚を認めて誰が損する?愛・家族・財産において負わせているその不利益を過小評価していると思う。
一番大事な子供のこと。
マイナンバー制度によって子供に与えられる権利や制度は親じゃなくて子供に直接付与することができるし、私は不妊治療だけでなく特別養子縁組や里親制度ももっと利用しやすく拡充してほしい。
経済的に厳しい時代だし、子供を持ちたいけど持てない人や育てられない人、家庭にいられない子供、両方増えると思う。その架け橋となって新たな家庭をつくっていく手助けとなる制度を考えるのもお上の仕事だと思う。
養子や里親は虐待のリスクも併せ持っているが、子供本人に権利が付与され、児相に予算や権限が与えられ行政がガッツリ介入することで助けられる親も子も増えると思う。
2023年にこども家庭庁ができたけど案の定トップは女性だった。昔から福祉や子育てや環境に関わる省庁で殊更に女性活躍の場にしているのは昔から疑問がある。子育てや介護みたいなもんは女にやらせとけ感を感じるからだ。
男こそ関われよと思う。子育てや介護の問題を女性が中心となって発信するみたいな組織であるべきではない、今は男女同じように子供や介護に関わることが望まれているのだからお上がその最先端でなければ意味がない。
マイナンバー制度という個人識別番号による管理制度を今後も推進するならば、戸籍のような昔の家を中心とした管理制度の比重を減らし、よりよい個人管理の方法を現代にふさわしい仕様で実現してほしい。