こんにちは、甘夏っちゃんです!
今回はマイナンバーについての話でも書こうかな。
甘夏っちゃんは個人識別番号制度については賛成なのよ。
健康保健証、運転免許証、住民票、戸籍、パスポート...と目的や管轄が違うIDが多くて、何かするたびに複数の申請や変更が面倒だなって思ってたの。
仕様や用途が違うからそれらを1個にまとめるのは無理としても、バラバラだからこそそれらを統括できる個人の番号があるのは便利だと思うのよね。便利っていうか合理的だと。
今回色々問題があるけど全部システム設計の問題だと思う。
ヒューマンエラーが起こるは当たり前で、それがなるべく少なく軽度で済むような仕様にするのがシステムデザインじゃねえのかって思うわけ。
前の入力者がログアウトボタンを押さなかったから別人のデータが残ったままになってたとか、それを人力でやらせる前提が変じゃない?手入力があるかぎりミスは絶対発生するんだから、それを防ぐ設計にするのが開発会社の存在意義じゃないのかね。
指差し確認・ダブル・トリプルチェックみたいな人力対応、頭の中はまだその時代なのかしら。
あと別人口座への紐付けね。悪用は別として、子供がまだ口座持ってないからとりあえずおかーちゃんのと一緒にしとくってのは発想としては自然だと思う、当然想定しとくべきだよね。
公式のQ&Aにはダメだって書いてあるらしいけど、全員が全て読んで理解してから手続きするわけじゃないしね、私も子供がいたら何も知らずにパパの口座に紐付けとくかも。
問題はそれが照合で引っかからないシステムだった、口座名義が別人の名前でも罷り通ったってことよね。
NHKの記事およびそれに基づいたITジャーナリストの記事を読んだ私の解釈では、マイナンバーカードにはそもそも名前が漢字でしか登録されてなくて、フリガナでチェックする銀行の名寄せシステムに対応してなかったってこと。
何でそんなことになったかっていうと最古で国内最上位のIDともいえる戸籍にはそもそもフリガナがなかったかららしい。
3個ツッコミたい。
①設計時点で誰も気が付かなかったの?
②戸籍うんぬん言ってるけど、そもそもマイナンバーって「住民票をお持ちの全ての人」に割り振るNo.って総務省の説明の一番最初に書かれてるし、住民票ベースならフリガナあるけどそこは違うんかい?
③最終的に銀行との付き合わせをせずに申告だけで登録完了してそのまま施行させたんかい?
③が一番おどろく。ノーチェックで手続きが完結してたなんて。
なんでこんな有様になったのかって、突き詰めれば急ぎすぎってことだと思います。
バラバラのものを統一させようってときに、外国の事例なんかも(世界ではデンマーク、アジアでは韓国が進んでる)参考にしつつ徐々に進めていくべきところを、なかなか上がらない普及率の中のコロナ禍で、支援金の支給と紐付けて一気に進めたいってスケベ心があったと思う。
支援金の支給はありがたいし、それを機に加入の踏ん切りもついた人も多いだろうし、そこをきっかけにしたのはウマいやり方だったと思うけど、健康保健証も運転免許もと同時に一気に片付けようとしすぎたんじゃないかな。
実際のバラバラのシステムの全体を統括してる人がいないんだと思う。元々の管轄省庁は別だし、開発に関わる企業も大きいところだけでF社・N社・N社など複数ありますよね。
実際はもっと細かいパーツに分けられて下請け孫請けに割り振られ、また元請けに集められて小さいエラーチェックから大掛かりなエラーチェックを繰り返していくわけだけど、極端にその辺がカットされたか、最終的な品質管理をすべき省庁の能力が足りてないんでしょうか。
各省庁が担当してるけど、統括はデジタル庁。それすら2021年に新設されて総務省から移行になったし、どこもぐちゃぐちゃですよね。河野太郎さん個人はITリテラシー高いおじさんだと思いますけど、各省庁をとりまとめて全体像の共有化やその理解をさせるまでの力は今回なかったなと思います。
他人の戸籍が出てきちゃうなんて絶対にあってはならないし、口座は別人で通っちゃってるし、他人の健康情報が紐づいちゃってるし、他人の年金情報まで閲覧できたんでしょ?全てにわたって不備が網羅されてるのね。
なにかエラーはあって当たり前だと思ってる私ですら、今回は範囲も広くて規模も大きすぎる。
単なる入力ミスって意味のヒューマンエラーじゃなくてシステムの設計がイケてない。
ゆっくり時間をかければできることだと思うんだけど、現状では日本のITや政府の能力のなさを思い知らされてとても怖いと感じました。合理化には大賛成、でも気持ち的には運営が安定するまでカード返納したいっていうか休眠番号にしたい。