甘夏っちゃんのようにひとりっ子のひとは、
普段から嫌が応にも親との接点が多くなりませんか?
お盆やお正月に義務のように帰省し、
折に触れ電話で話をしたり、
わりと親子の関係が濃厚というか密になりがちというか、
小さい時からなんか背負ってる感を持ち続けていると思います。
お友達を見ていて思ったのは、
10代や20代は長男じゃないからとか末っ子だからとかどうせ嫁に行くしとか、
親のことなど気にも介さず自分のことだけ考えて夢や恋愛を追いかけ、
30代になり自分に子供ができて親って大変なのだと実感し、
そのとき初めて自分の親のことをハタと思い出したりするのです。
しかし所詮俄かなので、子育てに必死になって親のことはまた放念し、
アラフィフあたりになって、
親が倒れた!
検査で悪い結果が出た!
手術することになった!
倒れたのは母だけど父は一人じゃ何にもできねえ!
みたいに、降って湧いた介護問題に直面して慌てる(笑)
そういうパターンみたいなものが一部存在すると思います。
甘夏っちゃんのお友達の例では、
自分は実家を離れて生活しており、
いわゆる長男や長女が親の近所で暮らしていて、
なにかあればとりあえず駆けつけてくれるという頼れる人がいる場合が大半です。
まあ年取ったらそのうち相談しなきゃね〜と言いつつ、
何もなければそのままになって結局何かが起こってから兄弟で揉める揉める!
相談のタイミングがないのは体の病気の方かもしれません。
癌とか脳とか、緊急を要しその後の日常生活に支援や介護が必要になる。
やっぱりお父さんが圧倒的に家事ができない(しようとしない)ことで
手間やストレスが増える話をよく聞きます。
そういうのってお母さんがお父さんに言っても通用しないというか、
特に昭和の古い夫と専業主婦だったりすると、
老後も現役時代のようにお父さんはなんもしないままで良いと考えがちで、
なにかあったら娘や嫁が世話しに来てくれて当然と思い込んでる場合が多い。
しかし娘や嫁も子育てや仕事をしているので、
お父さんが動けるならご飯くらい自分で作れよ、
洗濯機くらい自分でボタン押せよと、というのが今の考えです。
そこの教育というか認識合わせを
親と子で早くからしておかなくちゃなんですけど。
まあしてないですよねー(笑
甘夏っちゃんのお友達も、
初期対応は実家の近所の兄弟やお嫁さんがしてくれたとしても、
長期化すると話はまた別問題で。
それに、
父親が倒れてショックと看護疲れで母親も弱る(メンタル含めて)、
みたいなパターンもよく聞きます。
お父さんとお母さんの世話が一度に発生し、
兄弟総動員で対応に迫られるのですが、
子の家庭の生活、相続もからんでいる介護負担割合、
経済的な問題、個々人のエゴ、
そして親が希望するライフスタイルなど、
関わる人や要件が多いほど調整も難しくなりますよね。
そんな時、
ひとりっ子は一人で対処しないといけないけれど、
誰とも揉めないで済んで気が楽な面もあるのかなと思ったりもします。
普段から密に連絡を取って、
親の声の調子や定期検診の結果や家の荒み具合などもチェックして、
早い段階で気づいて改善を促せば、
まあ良くはならないかもしれないけれど
ショックを受けたり慌てる勾配は緩やかにできるのではないかなー。
いつかいつかと思っているうちに、
機能的に完全にできなくなってしまうと介護始める側も厳しいと思う。
ケアマネさんや介護保険をフル活用することでなんとか遠隔介護もできるそうですが、
それも一時的なものなので、もっと進行した時のことを考えておかねばなりません。
自分たちにも仕事や責任やお金の心配がありますが、
急に休みを取ったり、有給を使い果たして手取りが減ったり、
思いがけず予定になかった親との同居が始まったりします。
台風時の避難経路の確認のように、
来るとわかっていることに対する備えは誰でもできるはずなので、
まさに「するかしないか」で明暗がわかれる。
親がそういう話にノってこないという問題もありますが、
水面下で布石を打っておくのに早すぎるということはないのかもしれません。