"Pinterest"ってアプリ、使ってる人も多いかもしれない。

アイディアの宝庫で、色んなインスピレーションを受けるから楽しいよね。

画像漁りを始めちゃうと、あっという間に時間経っちゃうけど。　

で、そんなPinterestで、カッコイイ仏像の画像を保存しては、フォルダにまとめたり…なんてことしてるんだけど…、

たまたま見つけた、この、左上の仁王像の写真が、やたらめったらカッコイイんだよね。

で、この画像のもとをたどったら、とあるカメラ好きの人のブログの写真だった。

そのブログによると、大阪の和泉市にある槇尾山施福寺という寺の仁王像だということが判明。

しかし、“槇尾山施福寺”“仁王像”で検索してみても、写真も情報もほとんど無いんだよねぇ。

こんなにカッコイイのに、あんまりメジャーじゃないんだろうね。

たまたまこの写真がよく撮れてるのかな？

是非一度この目で見てみたい！！

そんな風に思っていたところ、大阪の河内長野にある天野山金剛寺の大日如来像、不動明王像、降三世明王像の三体が、いよいよ公開されるということに。

この金剛寺の三体については、過去のブログでも書いてますが…、

海北友松展

快慶展

見たい！

そして、なんと金剛寺から施福寺まで車で15分の距離じゃないか！

ちょうどいい機会♪ついでに両方拝観させていただこう

駐車場に車を駐めて、そこから歩いていく。

結構歩いてる人も多い。

駐車場から車道をしばらく登っていくと、「いずみの国の大仏拝観の寺」と書かれた看板が。

何の事前知識も無いまま来ていたため、この時点では「へぇ〜、大仏もあるのか〜。もしかして結構大きい寺なのか？」程度のことしか思わなかった。

おっ！

山門が見えてきた！

仁王像キターッ！

やっぱりカッコイイ♥

Pinterestで見たのは阿形のこのぐらいの角度。

そして、こちらは吽形。

過去のブログでも度々書いたことがあると思うけど、目玉の中にエメラルドグリーンぽい色を使う作例って結構いっぱいあって、自分も好きで参考にさせてもらってるけど、すごく効果的だよね。

そして、血走ってる部分に布か糸かの繊維っぽいものを使ってる。

ちなみに、これは少し前に仕事で修復させていただいた不動明王像の目。

この血走った部分を表現するのに、紐をほどいたものを使った。

この紐を…

ほどいて…

こういう状態にして、目玉のガラスの裏に入れて、それを綿で押さえる。

なかなかカッコいい目玉が出来たと思うんだけど、いかんせん、眉毛を描いたのは僕じゃなくて…、

個人的には、この眉毛はちょっと納得いかないんですけどね…。

仁王像の写真を撮りまくって、存分に堪能してから、山門をくぐって先に進む。

あれ？

なんだか山道だし、全然先が見えないぞ？

えぇっ！？

こんなふうだなんて思わなかった！

めっちゃ山じゃん！

登山じゃん！

「すれ違う人と『こんにちは〜』と挨拶をする」という、山道特有の暗黙のルールが行われるということは、これはもう紛れもなく“登山”だと言っていいでしょう。

30分ほど登ると建物が見えてきた。

さらにそこから…

この石段を登り切ると、ようやく本堂が。

看板には、なにやらすごそうな文言が書かれている。

どれどれ、どんなもんかな…と。

w( ﾟдﾟ)wす、す、すげー！

なんだ？！ここは！

写真撮影が出来ないのが残念なんだけど、すごく濃密な仏像空間でした！

是非一度観に行ってみるべき！

ま、情報がないまま行ったからまったく想像してなかったということもあり、山を登らないとたどり着けないという日常から遠く離れた感じと、古い本堂の外観からは想像できないほどの大きな仏像と、そして、桜がマックスで満開でめちゃくちゃ綺麗っていうすべての要素が、秘境感というか桃源郷感というか、そういうところへトリップした感覚になり、すごく良かった。

暖かくて、のどかで、本当に…何て言うんですか…？

すごく良かった。(語彙力！)

帰りもまた山道を下り、

途中、滝も見て、

大満足でした。