再審の壁 正義を探し求めた十五年 | お子様の不登校、ひきこもりの解決策提案サロン

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再審の壁 正義を探し求めた十五年 (雪冤シリーズ)
釣部 人裕著

内容紹介
この国に正義はあるのか?!
袴田事件にして48年目の再審開始・・・
もしあなたが冤罪被害者となった時、誰がそれを晴らしてくれるのか?!
法医学者や弁護士は、その時どう対応したのか・・・
立ちはだかる数々の壁、今まで知られなかった法曹界の裏側を実名入りで赤裸々に描いた渾身のドキュメント! !
著者について
ノンフィクション作家 千葉成田ミイラ事件1の再審支援の会代表
1961 年札幌生まれ 筑波大学卒業
高校教諭(保健体育)を10年間務め、その後、家庭教師、塾講師などを経験。 2013 年より大学ゼミ等で冤罪のない社会へというテーマで講演活動を始める。
著書に「決定版 歯の本-歯医者に行く前に読む」「口の中に毒がある-その安全な除去法と健康回復」「究極の歯科治療-本当に良い『入れ歯』の作り方」「千葉成田ミイラ事件1-殺人PAT GURU 高橋弘二とは何者か?」「雪冤」「スケープゴート」がある。
Z012 年には、八重洲ブックセンターにて「決定版 歯の本」刊行記念の講演と相談会を開催。 ラジオ「81.3FM J-WAVE:JAM THE WORLD CASE FILE」に出演。 書店等で、トークショーを開催。


◆日本における「死因究明」

 突然死亡した人が、病死か、事故死か、犯罪による死かを見極めるための「死因究明」は、2004年頃より日本における検視・検察・司法解剖等の実情について、大手メディアが注目をはじめ、新聞や雑誌に「死因究明」に関する記事が掲載されるようになった。
2007年5月17日の読売新聞朝刊に、2005年において変死体であっても解剖されている遺体はわずか9% で、先進国の中で最低という記事が大きく掲載された。

 そのわずか1ヵ月後に、時津風部屋力士暴行事件がメディアで大きく取りあげられた。救急車で力士を搬送した犬山市消防本部が、管轄する愛知県警犬山署に「労働災害の可能性あり。不審死の疑い」と連絡していたが、病院の医師は死因を急性心不全と診断、犬山署は虚血性心疾患に変更して発表した。しかし、遺体に残された外傷、「死亡した力士はマリファナを使っていた」という証言、死因の責任を転嫁する師匠・15代時津風の発言などから、死亡した力士の両親が死因を不審に思い、地元の新潟に遺体を搬送し、新潟大学医学部で公費承諾解剖を実施したことから暴行の事実が発覚した。この事件により「死因究明」に関する国民の注目も高まっていった。そして、2011年には『ブルドクター』という法医学会に一石を投じるドラマが放映された。

 このような社会背景から、2012年6月15日、「警察等が取り扱う死体の死因又は身元の調査等に関する法律」(2013年4月1日施行)と「死因究明等の推進に関する法律」(2012年9月21日施行)の死因究明二法が国会で可決・成立した。これは、日本における初めての死因究明制度という、画期的な出来事であった。2012年10月より内閣府にて「死因究明等推進計画検討会」が毎月開催され、2014年3月現在も継続されている。 — 釣部 人裕





再審の壁 正義を探し求めた十五年 (雪冤シリーズ)
釣部 人裕著