雨水 (うすい 二十四節気のひとつ)

 寒さが徐々に和らぎ、降っていた雪は雨に変わる。積もっていた雪も解け

張っていた氷は水に戻り大地を潤し、眠っていた植物も滋養をたっぷりと

含んだ水を吸い込んで、春を待つ。

 

 この時期の雨は養花雨(ようかう)と呼ばれるそうだ。いづれ大輪となる花の根も

今この時期にしっかりと根から雨水を吸い込む。そして春を待つ。

 

 いつか咲く、咲く花ならばきっと咲く。君はきっと咲く花だ。信じてほしい、

今日の雨はきっと君を強くする。美しく、誰からも愛されるヒトになる洗礼だ。

 

 冬来たりなば春遠からじ。春の向こうの、ずっと向こうに君の微笑みを見る。

その小さな滴は甘く苦く、君の心に届くだろう。

 

 信じてほしい。君は大輪ではないけれど。可憐で誰からも愛されて、求められる花になる。

 

 きっと、美しい花になる。