チャックに、弱音を吐いた。
チャックが、ため息をついた。
はっ。いけないいけない・・・。
紫:「ごめんね。ついついお母さんはチャックの前で、
こういうことを言っちゃって。
あんたに迷惑を掛けたらいかん・・・。」
チ:「お母さん、それでいいんだよ。
弱音を吐くってことは、ちゃんと考えている・・・ってことでしょ。
目標があるから、弱音を吐くんだよ。」
・・・。そっ、そうかぁ。
私に、目標があるのかな。ぐらぐらしてばかりだ。
ただ一つ言えるのは、私は制作を続けて、
いつかきっと、それをカタチにすることだ。
周囲には、なかなか理解してもらえないけれど・・・。
働いてお金を稼ぐのはとても大切。
でもそれが一番ではないこと。
甘いと言われるだろう。母子家庭なのに、
母親は何やってんだと思われるだろう。
でも、やりたいことがある。
そしてチャックに、先ほどの言葉のようなことを、
言わせては駄目だ。
チ:「(数々の我が家の苦難が)僕を大人にさせてくれたよ。
僕とお母さんは、二人三脚だね。」
でも彼はまだ、小学生である。
私は彼を、人生のパートナーのように考えてしまうが、
決してそうではない。
いつかあの子は、私の元から羽ばたいて行く。
そのために、私は泣いている場合ではない。
涙を拭いて、生きていくの。