自画像をチマチマと作っていると、チャックがそれを見て、
けらけらと笑う。
紫:「何で笑うの?・ω・」
チ:「だってさ、ごめんね、美人でもないお母さんがさ、
モデルさんみたいにポーズ付けてるのが、
何か、おっかしいんだもん。^ω^」
ほほぅ、なるほど。
紫:「何で、そう思うんかな?
私はさ、これをモチーフの一つだと考えていてさ、
“ほらほら!この美しい私の、姿カタチを見て!”
・・・なーんて気持ちは、さらさら無いわけよ。
(あくまで、人型の対象物なわけで。)
自画像を作ってるとさ、そういうふうに思われるのが、
不思議なんだよね。・ω・ んで、やるの嫌なんだよ。
どこがどう違うの?花とかケーキとかと、一緒じゃないの?」
チ:「お母さん、僕をさ、大人だと思ってない?
僕は、まだ子供なんだよ。
そんなに深く考えないで、
(かっこつけてる)お母さんの顔の画を見て、
何か面白いなと、笑っちゃうだけだよ。」
・・・ほほぅ!そういうことか!
紫:「分かった!あれだね、
日展とかでさ、ヌードの画を観て、子供が笑っちゃうじゃん。
あれと同じ感覚なんだね?」
チ:「そうそう。」
はっはーん。なるほどね。
そりゃ、モチーフですからね、より良く、美しく仕上げたいというのは、
当たり前の思いであって。
その対象が作者自身の姿なので、
ナルシストっぽく映るんだろうね、他人の目から見て。
(・・・そりゃ、全否定はしませんけれども。)
でもね、モデルが美しければ、初めから苦労はしませんよ。(`・ω・´)
チャックの言う通り、素材が素材ですからね、
いろいろ大変なんですよ。角度とか、色合いとかね。ぷん。
でも、自画像制作って、綺麗に見せるためだけじゃなくって、
そこから学び取る、いろいろなものがあるような気がするのだ。
全く他人ではない、自分だからこそ、気付くものがあるというか。
まだよく理解していないんですけれども。
だからこそ、作り続けるのでしょうね。
画家の思いは、いつでも同じ。
何かを掴みたいから、それを知りたいから、画を描くのです。