ごきげんよう♪





10年後 「一流の世話焼きばばあ」をめざす


群馬の敏腕おっかさんこと 柿田さくらです。











「かさじぞう」


雪の降りしきる大晦日、


おじいさんが町へ薪を売りに出かける途中、


村はずれで六地蔵をみかける。





「これはこれは寒かろう。


帰りに笠を買ってまいりますよ」と約束する。





おじいさんの薪は町で飛ぶように売れた。


そこでおじいさんは


正月の餅も米も買わずに


約束通り六地蔵のために笠を買って村に戻る。





しかし、笠はおじいさんの持っているお金では


5つしか買えなかった。


困ったおじいさんは自分のしていた


もっこふんどしを外して


6体目の地蔵の頭にかぶせてあげる。








家に帰ったおじいさんは


おばあさんにこの事を話して


「それはいいことをしなさった。


お地蔵様にお正月をさせてあげて


私たちは湯でも飲んで寝ましょう。」


そう言った。





湯を飲んで寝ていると


外がなんだか騒がしい。





みてみると


もっこふんどしをかぶった地蔵を先頭に


おじいさんの家を探している。





「おばあさん、わしはやはり


お地蔵さんに罰あたりなことをしてしまったんじゃ」





「おじいさん、なんだか歌をうたっておりますよ」





地蔵たちはおじいさんの家をみつけると


米やら、餅やら、小判やらを置いて


歌いながら帰っていった。





その後、おじいさんとおばあさんは


幸せに暮らしましたとさ。








この話をね


昨夜夕飯時にラボのCDで家族4人聞いていたわけ。





すると主人が





「あれ?おじいさんってさ


笠売ってるんじゃなかった?


売れ残った笠をかぶせてやるんだよね?


で、


最後の地蔵さんには自分が頭にかぶっていたてぬぐいを


かぶせてやるんだよね?」








そうよ、あたくしもそうだと思っていたわ。








ねぇー、もっこふんどしってなにぃ?


と、娘の質問。





ふんどしは昔のパンツだよ。


一枚の長い布になっていてさ


それを股にまくんだよ。





そう主人が教えた。








だから


もし、あなたがお地蔵さんだったら


おじいさんがよってきて





これはこれは寒くて気の毒じゃ


これを外してかぶせてやろう








あたくしが


演じて娘にもっこふんどしをかぶせる真似をした。














ちょっと!!


どっちが気の毒なのよ!!





と娘。











それにしても、


大晦日、あたくしたちの家で


食べ物がまったくなくて


パパのお給料を楽しみに待っていて





そんな中パパが帰宅して早々に


六地蔵がかわいそうだったから


笠を買ってやって、しかも自分のパンツもやってきた。





そう聞いて


あたくしたちはパパに何というだろう。





いいことをしなさった。





どころか














罵倒するわよね。





オホホホホホホホホッ


  


               オホホホホホホホホッ














そう言うと


主人がこういった。











いや、違うよ。





どうせお前は


しょうがないわね、って言ってとなりの母屋に行って





いつものように


身振り手振りを使ってこの話を感動的に話して





かあちゃんから


米と、餅と、金をもらって帰ってくるよ。











ヒャダ!あなた











よくわかってらっしゃる。





オホホホホホホッ





               オホホホホホッ











そんなこんなで我が家の冷蔵庫は


両家の実家や、あたくしが出かけ先からいただいた


ハムとパンでいっぱいになっている。





ありがたや、ありがたや。








「かさじぞう」のCDからだいぶ盛り上れた!?


柿田さくらでした。








よいお年をお迎えくださいませ。





今夜はやっぱ


「笑ってはいけない24時」で年越でしょ♪