アルバトリオン以来の出勤。
五期団メンツは冷やかな対応だが、蒸気機関メンバーは暖かく迎えてくれた。
忘れていたが、そもそもわたしは怠慢から蒸気機関へ異動という処遇を受けた身であった。
一応本部からは誕生日と新怪獣のときだけハガキが届く。
今回は新怪獣のお知らせだったが、GO TO食事代金半額クーポンはついていなかった。
終幕へのカウントダウンが始まった我らのアイスボンにミラボレアス襲来で古参勢は大興奮。
ワールド勢のわたしには馴染みがなく、山に行けばよくいる大きめのドラゴンといった感じだ。ヒグマが出たみたいな。
ミラボレアスのほか、今回のアップデートではマスターランクの怪獣装備の重ね着が実装。エンジョイ勢にはこちらの方がテンションが上がる。
さっそくお店にGO TOして重ね着を物色した。全装備は並んでなかったけど順次追加されるのだろう。
しかし素材の難しさよ。
調査団チケットとか、導き素材とか・・・。
試着に夢中になったけど、欲しいものですぐに作れるものは少なかった。
とりあえずわたしは憧れだったドスギルオス装備を作りたいので、素材集めを敢行。実装備は性能面で使い道がなかったんだよね・・・。
もうミラボレアスなど頭にはなかった。
攻撃したいのに武器をしまう。×ボタンを押してもダッシュしない。ジャンプボタンがない。いきなり照準マークが出る。
いつものことだが、照準マーク出現はパニックになる。
仁王というモンハン以上にややこしいゲームのほか、4本くらい別ゲーを触っているのも地味に支障をきたしている。
操作練習の最終課程では毛むくじゃらたちとツタのルールを学ぶ。短期の復帰勢でも必ずブチ当たる難関であろう。
ツタから降りれず飛竜種のフライングアタックを受けたことが何度あるだろう。
慢心するな。己を疑え。
しかし導きの地の仕様をシッカリ忘れていた。
このクソエンドコンテンツでは出現モンスターがランダムで、目的の相手はトークンで呼び出す必要があるのだ。それも歴戦個体となると地帯レベルまで上げる必要があるという。
なので、ドスギルオスがいない。
とりあえずギルオス装備の素材のため歴戦バフバロとドスギルオスを呼び出す。
幸いどちらも地帯レベルは満たしており、わずながらトークンも所持していた。
歴戦とはいえ所詮は超大型トナカイ。
ただコイツのブルドーザーアタックに脳震とうを起こしては、一足早いジングルベルが何度も鳴り響いた。
基本操作が覚束ないうえ武器アクションもいちいち忘れており、ストレスマッハ。特に操虫棍はややこしい。短期でも復帰の手始めは大剣にすべきか。
しかしバフバロ1匹では素材が集まらず、トークンもなくなったため、代わりにボルボロスとかいうある意味レアな対戦相手を呼び出すことに。
泥にハマって動けない体験はむしろ新鮮だった。言いたくはないが、楽しかったよ良三。
続いてドスギルオス。こちらはさらに素材が集まらない。
欲しいのは痺賊竜の靭尾ってやつだ。
・・・ていうか。
コイツは導きでなくともマスターランクなら何でもよかったのである。
トークンの無駄。
つまりフリークエスト★1のドスギルオスでよかったのだ・・・。
導きから数えること5戦もやるはめになろうとは。
ミラボレアスが来ている最中、何をやっている。
あー、もうヤダヤダヤダ。
なんとか素材が集まったので、かまってアピールする陽気くんをスルーし工房へ直行。
念願のEXギルオス重ね着バージョンをゲットする。
感無量。
腰の剥ぎ取りナイフがカッコよすぎる。怪獣感が控えめなのがわたし好み。FF7にも溶け込めそう。
改めてモンハンワールド防具班の仕事は素晴らしい。そう思わんか?武器班よ。
ナナ装備の重ね着も早く欲しいところだ。
ギルオス装備には満足なのだが―
プケプケとかトビカガチ実装備のこいつらに親近感を持たれてしまうのが不愉快だ。
「お。いいじゃん、ギルオス装備。あんたもコッチ派?」
「ね。わたしたちだけでボルボロス行かない?男子いなくても楽勝だし」
おまえらは。
まず極ベヒーモスから倒してこい。
わたしはミラボレアスに行ってくる。