今日はクラスの雰囲気について書こうと思います。母数が少ないですが、そこからタイ人の特性にも触れたいと思います。
クラスの雰囲気を一言でいえば
「アットホーム ~みんなでPASSしよう!~」
でしょうか。
発言機会
経営学の授業で、クラス中の発言も評価対象になるクラスがありました。当然たくさん発言すれば良い評価がもらえ、発言しなければ最悪単位を落とすかも知れません。日本だと、発言せずに単位を落としたら自業自得だと言われてお終いだと思います。しかしこちらでは異なり、「みんなでPASS(単位を取得)しよう」という意識が強くびっくりしました。
授業も終盤に差し掛かったころ、「まだ発言していない人、手を挙げて」と言う生徒がいました。とにかく一人1回は発言機会を作ろうと、発言していない人に発言するよう促し、全員の発言機会を確保していました。
グループ分け
統計学の授業で、各回の課題を「1人、または2人のペアで提出すること」というルールが設けられました。何とも曖昧な指示なため、だれと組むか早めに決めないと一人ぼっちになってしまう!とマイノリティな自分は焦った訳です。ところがそれを見越したのかどうか、何人かが率先してグループ分けを行ってくれました。具体的には統計学への理解度を皆に申告させ、レベルの高い者と低い者を組ませることで、1人も落ちこぼれを出さないようにするというものです。
チュートリアル
これまた統計学で、やはりバックグラウンドで理数系の知見がある者とそうでない者では理解度が大きく異なることに問題意識を持ち、授業以外で補習を開催してくれました。講師はアメリカの有名大でエンジニアの博士号を取得し、アップル本社で勤務していた彼が自ら申し出てくれました。
TO DO LIST
各授業の課題、予習範囲、試験の範囲、その他学生生活でのもろもろの庶務について、クラスを代表してTO DO LISTを作成して共有してくれる人がいます。ここさえ見ておけば、仮に授業を休んだとしても課題の提出は勿論、教科書の受取やら、オリジナルTシャツの申込の期日やら全てを管理してくれます。無茶苦茶助かっています。
その他にも、私が風邪を引いていたらお昼休みに薬を買ってきてくれたりとか、誕生日には必ずケーキを買ってきてくれてみんなでお祝いをしたりとか、枚挙に暇がありません。
総論
タイ人すべてを語るのは誠に烏滸がましいですが、「チュアイカン」という助け合い精神の下、とにかく「おせっかい」な人が多いですね。日本だと自己責任論が蔓延っているじゃないですか。私も自己責任論者でしたので、同じ境遇であれば「ついていけない人の面倒を何故見なければいけないんだ?」と冷たく突き放すと思うのです。でもタイでは能力の高い者、富める者が知力、体力、金銭的に貧しい者の面倒を見るのは当たり前だと考えられているのでしょう。
その点については、タイへ来て、その優しさに触れ、少しずつ自分の心境に変化が生まれてきている気がします。以前であれば「~すべきななのにやっていない。だから〇〇になるのは自業自得だ」と考えていましたが、「~すべきとは言え、〇〇になるのは気の毒だから助けてあげよう」と考えるようになりました。どちらが良いかは分かりませんが、クラスの中では劣等生で助けられる身としては本当に感謝しきりの毎日です。
