~前回までのあらすじ~
倒産・借金、そして転職への過程
面接を受けてから就職が決まるまで
3ヶ月間の研修期間で
どんな業務をして
どんな裏話があるのか
青年が見たものとは…
【余談】キャバクラ営業中の仕事とは
【余談】キャスト(キャバクラ嬢)の事情
~今回は奮闘中のお話~
3ヵ月間の修行とも呼べる
研修期間も無事に終え
晴れて一人前となれたわけだが
Bによる妨害が
日に日に増していく事となる
同伴やご予約のお客様は
ボトルがあれば事前に用意をする
用意したボトルのネームタグが
付替えをされていたり
よからぬ噂を流されたりと
立場的に悪い方へ悪い方へと...
この頃は某書込みサイトが流行をしていて
そのサイトに名前を書かれていたりと
女子も男子も相当悩まされていたと思う
それでもひたすらBの上へと
立つことを考え頑張っていた
青年が今行っている仕事といえば
出社をしてから20時までは
スカウト業務に行くことになっている
毎月20名前後の女の子を連れて行き
入店にたどり着くのは良くて2名~3名
なぜ毎月入店させても
女の子があぶれていかないのか
この商売は水物であり
入店する子もいれば
退店する子も多いのだ
夏も終わりかけの8月末
社長から閉店後に呼び出される
社長
だいぶ仕事は慣れたみたいだけど
この仕事は楽しいかい...
青年
はい。
楽しく働かせていただいてます。
天職なのではとも
思う時があります(笑)
社長
そうか、何か困ることとか
お店の中で問題とかはあるかい...
青年
いえ、特にはありませんが
何か?
社長
無いならいいんだ
それから、来月からマネージャーになってもらおうと思う
青年
……………。
……………。
ま、マネージャーですか!!!!?
社長
そうだけども、嫌なら嫌で構わないよ。
青年
いえ、是非やらせてください!!!!!
やっと掴んだ
やっと、やっと掴んだんだ
マネージャーという役職
何も知らない青年が5か月そこそこで
簡単にもマネージャーに
なれてしまう世界
この世界ならではだからだろう
ボーイからマネージャーは
役職の違いだけではない
見た目の違いもあるのだ
ボーイは黒スラックスに
白いワイシャツによくあるベスト
さらには蝶ネクタイなのだ
マネージャーになると
黒ベースのスーツであれば
2ピースでも3ピースでもよく
ネクタイの着用になるのである
かなり違う、雲泥の差なのである
9月某日
毎月初日には必ず女の子も含め
全員でのミーティングがある
そのミーティングの場で青年の
マネージャー昇進の発表があった
一瞬静まり返るも店長の拍手から
皆が拍手をしてくれた
マネージャーとなり業務も変わる
フロント業務だ
主任からの教えを受けていくのだが
この業務が戦場なのである
主任
まずは同伴・予約のお客様の
席割を考えて
来店したお客さんは
指名が重ならないように席を考える
ナンバーのお客様は
必ず通すようにして
わーわーw-あw-あw-あ………。
(もう覚えていない)
青年
わ、わかりました。
これ相当頭使うじゃないですか...
主任
私はあなたがマネージャーなんて
認めてないから
えッ...修羅場ですかいきなり
かなりの殺気を感じたのは間違いない
そう、主任は女性であることから
マネージャー職に就けず
主任という職を与えられていたのだ
今なら大問題の内容だが
そしてこのフロントの作業
付け回しをしている店長とも
揉めるのである
つまりは付け回しが考えている
付け回しが可能なお客様の人数を
超える時がある
女の子とお客様の人数が
合わなくなることも多々ある
俗にいうマイナス営業
出勤人数やお客様のバランスで
うまくマイナスをかけれる時もある
これを大幅に超えて
入店させてしまうわけだ
そして揉め事となる
店長(インカム)
ナイトー何考えてんのー
明らかに無理だろーがー
青年(インカム)
22時から○○と○○が
出勤してきますから
それまでウエイトかけます
店長(インカム)
ウエイトかけて
お客さん怒って帰ったらどうすんだよ
青年(インカム)
○○○(ナンバー1)さんが
入れろって言ってまして
指名のいるお客様が来店されて
お通しできない場合には
必ず指名の女の子を呼び
ご挨拶だけでもさせるのである
無理ですと伝えても早く入れろと...
そう、ナンバーのお客様は通すようにして
この教えを遂行したまでだったが
このように揉めるのが日常的なのであった
10月某日
アルバイトのDが
問題を起こしてしまう
お店の女の子と付き合っていたのだ
店長
Dが○○と付き合っていた
昨日で店は辞めさせたからー
気を付けてねそういうのー(にこッ
罰金100万だからね(にこッ
Dは辞めさせられ数カ月後に全国的なニュースとなり報道されたがこの場では差し控えよう
10月の末
Bが店を辞めることが報告された
Dとも仲が良かったからでもあるが
プライドも許さなかったのであろう
最後に自分には挨拶は無かった
その後某所にて働いていたそうだが
青年の働く店でマネージャーを
やっていたと言っていたそうだ
その後の詳細は不明だ
その店は半年ももたなかったらしい
そして日が経ち
翌年の3月へと進んでいくが
衝撃の展開へと続き
青年に暗雲が...
あるとかないとか...
~⑤・完~