～前回までのあらすじ～
倒産・借金、そして転職への過程
面接を受けてから就職が決まるまで
～今回は研修期間のお話～
2004年4月1日
初出勤となる日
就業時間は16時より○時まで
15時30分到着
まだ誰も来ていない
お店の営業時間は
19時～○時まで←控えますw
15時40分に店長が出勤
青年
おはようございます。
店長
あれ？来たの？
来ないと思ったよ（笑）
今日からよろしくねー！
この人…本当にわからない
謎すぎる
店長
もうちょっとしたらみんな来るから
そこら辺座ってて！
青年
店内見てて大丈夫ですか？
店長
どうぞー！
店内私感w
テーブルは計17テーブル
収容としては30名から36名
イメージ的に3フロアで構築
内装はレンガ調で高級感がある
ソファ席となっており
座り心地がとても良い
店内を色々見ていると
一人、また一人と出勤してきて
15時55分頃
店長
みんなー、今日から働くナイト君！
よろしくねー！
青年
ナイトです。
よろしくお願いします。
店長
主任のAさん
B君、C君とTさんね！
他にはキャッシャーのHさん
あとはアルバイトで
D君、E君、F君、G君がいるんだけど
来た時に紹介するからー(ニコっ
じゃ、Aちゃん仕事教えてあげてー！
～～～～～～人物紹介～～～～～～
A
20代前半女性 社員
主任の役職
B
30代前半男性 社員
ウザい、ボーイ
C
20代前半男性 社員
人見知り、ボーイ
D
20代前半男性 アルバイト
ナルシスト、ボーイ
E
30代前半男性 アルバイト
眼鏡、ボーイ
F
10代後半男性 アルバイト
大学生、ボーイ
G
20代前半女性 アルバイト
F君の姉、ウエイター
T
40代男性 社員
キッチン担当、沸点が低い
H
40代女性 社員
会計担当、気が強い
社長
50代男性
相当胡散臭い顔
～～～～～～～～～～～～～～～～
そしてこの瞬間から
激動の数年間の始まりとなるが
青年はまだ知る良しもなかった
Aの指導では無く
Bの指導となる…開店前の作業
どこもそうであろうが
店内掃除からの下積み
トイレの掃除、フロア全体の掃除
正直覚悟はしていたが辛い
慣れてくると次の段階へ
テーブル上のセット
焼酎ボトルを置いたり
グラスやアイスマットなどを並べる
その他にやるのは買出しと
おしぼりを巻き直す
このおしぼりの巻き直しが
かなりの手間になる
袋に入ってるのを全部出し
裏と表を確認しながら
しっかりと巻き直す
この作業を1人でやるのだ
1人でこなす様になるまで
そう時間はかからなかったが
その他の業務もある
出勤する女性の確認
とにかく名前と顔を一致させて
どう覚えていくのかが問題
完璧になるまでは1ヶ月間要した
それ以外の社員は
どうしているのかというと
街に繰り出しスカウト業務をし
働いてくれる女の子を連れてくるのだ
俗に言う
キャスト
キャバクラ嬢である
1ヶ月間働くとスカウト料金として
3万円から最大20万円の報酬が
1度だけ出る
お店によって方法はいろいろ
もちろんスカウト会社からの買取もある
つまりは稼ぐ為のポイントとなる
スカウトをした女性が
あらゆる面でランク付けされ
内訳は
Ｓ20万 Ａ15万 Ｂ10万
Ｃ8万 Ｄ5万 Ｅ3万
見た目、技量、社長の気まぐれ
これで決まる訳だ
気まぐれが一番困る
本当にテキトーな世界だ
そして青年が街に繰り出したのは
3ヶ月の研修期間が過ぎる前…
そう、青年は10代後半に
スカウト業をやっていたからである
入社1ヶ月目にて4名入店させた
Ｂ1人 Ｃ3人の内訳
実はこれが後に重要なポイントとなる
2ヶ月目後半には掃除とスカウトが
ローテーションとなり
Ｂの態度が明らかに変わってくる
何故かというとこの夜の世界は
実力社会な部分があり
年功序列ではないのだ
そして入れ替わりも激しい世界
ちょうど空きのポストがあるのだ
マネージャー
次期店長になり得るポジション
恐らくここを意識してのものだ
正に喰うか喰われるか
誰が世渡り上手になれるのかである
業務に関しては無知だったが
スカウト能力に関しては
ピカイチだった青年ナイト
ポジション争いの結末やいかに…
～②・完～