このお話は実体験を綴った

ナイト青年が夜の世界へと

旅立つ事になった話である

※記憶を遡って書いてますので
言い方や話した一字一句が
正しいとは限らないので悪しからず


~今回は理由と面接までの話~


2004年1月某日

実父により

会社倒産可能性の話を受ける

そしてナイト青年は

更なる驚愕の事実を知ることに


2004年1月某日

5月に会社をたたむことになる
今月で会社から抜けろ

………。

お前の名前で銀行から
~~万円の融資を受けてるから
返済がんばれよ(笑)
本気で笑って言ったから


2004年3月某日

昨今の経済状況の中で
受注事業の減少
並びに各銀行等の貸し渋りに起因し
弊社の経営の継続は難しいと判断
破産申請を行い会社をたたむことを
ご報告させていただきます。

この判断は間違いでは無かったと
ナイト青年は今でも思っている
その時、その場面・状況で
物事は大きく変わってくる


多額の借金を負い

共同経営の飲食店からの撤退

金の切れ目が縁の切れ目とばかりに

彼女との別れも経て

右も左も知らない青年は

求人情報誌を毎日の様に眺め

一つの会社への就職へと踏み切る


2004年3月某日
東京都某所

ネオン煌びやかな夜の街

女性が綺麗に着飾り

毎夜、酒だ色気だで男性達をもてなし

夢か現実かの一夜を過ごす


そう…

キャバクラ


月給30万円(研修3ヶ月24万円)
役職・ポストによる昇給有り
その他給与有り
バンス制度有り(前借り)
日曜・祝日休み

月給30万円を貰えるような仕事

青年が何の知識も無く

実力で這い上がることができる仕事

ただそれだけで選んだ仕事

すぐさま電話にて連絡をし

面接日程が決まるだけだと思ったら


担当者
今日面接来れる?

こんな事があるのだろうか…
実にヌルい…大丈夫なのか…


青年
大丈夫です。
何時にお伺いしたら
よろしいでしょうか?


担当者
来れる時間なら何時でもいいよー!

雑すぎる…適当すぎる…
こんな事で本当に平気なのか…


青年
わ、わかりました。
18時には伺えます。


担当者
大丈夫だよー!
じゃ、あとでねー!


一抹の不安を抱えながらも

やるしかない状況下で

一心不乱に履歴書を書き

一張羅のスーツを来て

面接へと向かったのである


着いた場所は歓楽街の中心にあり

建物の2階にある

洋風な店構えをしているお店


17時50分位

コン、コン、ガチャ

青年
失礼します。こんばんは。
本日面接を受けに来ました
ナイトです。


担当者
あぁ、早かったね!
こっち来て!

店長のIです、よろしくね(ニコっ


え~ッ、店長だったの!!?
マジか…本当に大丈夫なんだろうか

青年
ナイトと申します。
よろしくお願いします。


履歴書を渡す

だが、履歴書に目を通すこと無く

I店長(以下店長)が口を開く


店長
いつから働けるの?
あっ、それからどれ位稼ぎたい?


目がキョトンとなった
正直この人はバカなんじゃないかと
その反面居場所が作れた気がした

青年
いつからでも大丈夫です!
ただ聞きたい事が色々あるのですが

やっぱりその他給与とか
仕事の内容とか気になるし


店長
なに?お金の事とかかな?


この人は自分を見透かしているのか
ただ、すごく親近感もあるし
悪い人では無い気がする

青年
そ、そうですね…
他にも仕事の内容とか


店長
給与は書いてある通りだから
心配しなくて大丈夫だよ!
その他給与は役職によってと
女の子スカウトしてくれば
スカウト代金貰えるって事!
仕事なんだけど、
最初は雑用係みたいな仕事かな!
テーブルに物運んだり片付けたり
難しい事は無いから、簡単だよw


ん、んー…
よくわからないけど…
やるしかないな

青年
頑張ってみたいです!
よろしくお願いします。


店長
じゃ、4月1日から来てくれる?
それと、髪短く切ってねw
ヒゲもダメだからねw
黒のスラックスに黒の靴と
無地の白いワイシャツで来てね!

じゃ、よろしくー!
お疲れさまー!


青年
あ、は、はい…
よろしくお願いします。
お疲れ様でした。
今日はお時間いただき
ありがとうございました。


そしてナイト青年は夜の世界へと

足を踏み入れていったのである…



~①・完~