はじめまして。本山和樹と申します。昭和生まれのX1です。
離婚して年月が過ぎ、当時の出来事を冷静に振り返ることが出来るようになりました。
同じ思いをされている人の助けになれればという感じで僕の経験をブログに書き記します。
僕は嫁との離婚に成功しました。嫁と嫁の不倫相手(以下間男とします)に制裁もしました。
僕の完全勝利に見えますが、とても後味の悪い結末でした。
今でも
「メシウマwww!」
という気分にはなれません。
では自己紹介も兼ねて僕の過去の出来事を話していこうと思います。
身元を特定されたくないので人、時間、出来事などに若干のフェイクを入れます。
そのため話の内容におかしな所がありますが御容赦下さい。
僕は昭和XX年に愛知県で生まれました。地元の某工業高校を卒業後、某大手企業の系列会社に就職しました。
あまり大きな会社ではありませんがね。
多少のブラックな面もある会社ですが、仕事は楽しくて充実した毎日を送っていました。
あっという間に2年が過ぎ、僕は成人式の日を迎えました。
「仕事で疲れているから俺は行かない」
そう言って断ったのに友人達に強引に連れていかれました。
なんとか退屈な式典を乗り切り、アパートに帰ろうとしたけど友人達が帰してくれません。
カラオケにでも行こう、というわけです。
そうこうしているうちに友人の一人が女の子のグループに声を掛けて合流しました。10人以上の大集団ができました。
「面倒くさいなァ」
なんて思っていたら一人の女の子が話しかけて来ました。
「ひょっとして本山君?あたしを覚えてる?Sです。」
ごめんなさい。まったく気が付きませんでした。
S(以下K子)は小学4年生のときのクラスメイト。
しかも「じゃじゃ馬」というより「暴れ馬」みたいな女子で男子と喧嘩をして勝ってしまう子でした。
そんな「恐怖の暴れ馬」が二十歳の可愛らしい女性に成長して目の前にいるのです。僕は声が出せない位に驚愕していました。
友人達(女の子集団含む)は僕達二人を冷かしてきましたが、簡単に別行動を許してくれました。
僕達二人は一度家に戻り服を着替えてから合流しました。
K子とのはじめてのデートです。
ちなみにK子は高校を卒業後に専門学校へ進学し、当時は卒業前で就職先も決まっていました。
話が長くなるので、イッキに飛びます。
僕とK子は2年の交際を経て結婚しました。その当時の僕はK子にメロメロでした。もうK子以外の女性は考えられませんでした。
そして、それはK子も同じだったと思います。
本当は結婚を契機にK子には会社を退職してほしかったのですが、そうはいきませんでした。
理由は以下の通りです。
①.当時の僕の収入はそれほど多くなかった。(K子のほうが給料は良かった)
②.資格持ちのK子に対する会社の期待が大きく寿退社を申し入れても強力に説得された。
③.K子はまだ若かったので本当はキャリアを積みたい、と思っていた。
二人合わせて年収が約800万円ほどなので生活費は十分にありました。が、二人の時間を作るのに苦労しました(これは交際していた時からの難問でした)。
それでも恋愛時期・新婚時期はお互いに励ましあって毎日を頑張っていました。
結婚して3年が過ぎた頃でしょうか、そんなK子が変わりだしたのです。
僕に対する態度が変わったわけではありません。
相変わらず優しくて、とても気が利く、料理は美味い、そして美人、僕には勿体ないほどの嫁でした。
しかし、それまでは滅多になかったのに、週に1~2回の深夜の帰宅。名目は「残業が長引いた」、あるいは急に呼ばれた「飲み会」や「同窓会」。
およそ月イチペースの「研修」という名目の休日出勤&外泊。
しかも嫁友数人の証言でアリバイは成立(後で知ったのですがこの嫁友達も不倫していました)。
家に帰ってきても携帯を手放しません。夜を拒否されだしたのもこの頃からでした。
K子を疑う自分がとても情けなく思えました。
それでも僕は行動しました。
しばらくチャンスを待っていたのですが、ある日の夜、僕はK子が寝た後に携帯を調べました。暗証番号を突破してメールを見たら真っ黒でした。
一度疑い出したらキリがありません。
だからといってK子に問い詰める勇気もありません。
それ以降いつもK子の事ばかり考えていました。もちろん仕事は手につかず、食欲もありません。
そんな僕の行動が目に留まったのでしょう。上司に呼び出され怒られました。切羽詰っていた僕は上司に悩みを話しました。
上司は話の内容に驚き仕事後に相談に応じてくれました。上司との話はあまり覚えていませんが
「とにかく証拠が少なくて話にならない。証拠を集めろ」
という内容だったと思います。
上司はかなり無理をして二日後に僕の有給を取ってくれました。
また上司の個人的なツテで興信所も紹介してくれました。
二日後に僕は会社に行くフリをして興信所に行きました。
打ち合わせの結果、調査は二週間・時間は16時から(研修のときはフルタイム)と決まりました。見積金額はン十万円でしたが調査を依頼しました。
そして二週間後、興信所から調査終了の連絡がきたので興信所に行きました。
そのときに知ったのですが興信所は間男についても調べ上げていました。
・間男スペック
①37歳
②既婚 子x2あり
③嫁会社の上司
④住所や電話番号もわかりました
次の日僕は僕会社の上司に証拠が集まったことを報告し三日間の有給をお願いしました。すると翌日からの三連休&その日は半休扱いしてくれました。
僕はこの三日間で全てにケリをつける気でいました。
まず、間男の嫁さん(以下間嫁さん)に連絡をして会いに行き、全てを話しました。はじめは僕を疑っていましたが興信所の資料を見せたら泣かれました。
そして三日後に僕のアパートで行う家族会議に参加することに同意してくれました。
僕両親と嫁両親にも(不倫による家族会議の事は言わずに)連絡し三日後にアパートに来るようにお願いしました。
この時点で僕はK子と再構築する気でいました。まだK子を愛していたので離婚は考えていませんでした。
そして家族会議の日の朝、僕はK子に仮病を使って会社を休むように言いました。
すると何故かK子は何も聞かずに僕の言う通りにしました。
感づいていたのです!
僕はK子に間男にも連絡するように言いました。
案の定というか間男はゴネていました。しょうがないので僕が電話に出て
「裁判になってもいいのか!」
と凄んだら観念しましたけど。
そして僕はK子に聞きました。
「君はこの先どうしたいのか?」
K子の返事は
①不倫したことは本当に謝りたい
②僕の言うことに従うが本当は離婚したくない
③出来ることなら、もう一度やりなおしたい
④あなたを愛してる
③と④の返事を聞いたとき僕はホッとしました。
さて家族会議ですが、長くなるので箇条書きにします。とにかく修羅場の連続でした。
①先に到着した嫁両親に話をし、嫁両親がK子を引っ叩き、土下座の連続
②暫くして間男登場。嫁父が詰め寄る。僕とK子で必死に止める
③少し遅れて僕両親登場。話を聞いて僕両親の目が点になる、直後に僕父が間男に殴り掛かる。制止が間に合わずクリーンヒット
④(わざと遅らせて)間嫁さん登場。ここで間男暴れだす。父x2がボコる。僕とK子と間嫁さんが必死に止める。
荒れに荒れた家族会議でしたが以下の点で合意できました。
①僕と間男、間嫁さんとK子の慰謝料は相殺。僕からK子への慰謝料は保留しました。間嫁さんから間男への慰謝料も保留でした(両者共に配偶者と再構築する為)。ただし、後に僕か間嫁さんが離婚を決意した場合は相殺した慰謝料を請求する。
②間男は会社バレなし
③K子は退職(自分で言い出した)
④今日以降の間男とK子の接触禁止
⑤接触禁止の約束を破ったときは離婚&制裁金x接触回数を両者に請求&間男の会社に抗議
⑥再構築が無理だと判断したとき、有責配偶者の同意なしで一方的に離婚できる(記入済みの書類を用意しました)。
そしてこの合意事項を念書にまとめて署名・捺印させました。
ちなみにこの会議でK子はアリバイ工作をしていた嫁友x6についても話してくれました。
K子も含めて7人ですが、みんな不倫していて互いにアリバイを証言していたそうです。
彼女たちには警告メールを送りました。
「俺とK子が今後離婚する場合は相応の制裁をする」
といった内容だったと思います。
僕がK子の携帯をチェックした時からここまで約二ヶ月だったと思います。
とりあえず不倫騒動にケリをつけ、僕はK子と再構築に向けて努力する方向で考えていました。
しかし僕はK子の不倫騒動の二ヶ月間で体調を崩し数日の間、入院することになりました。
K子は毎日病院に来てくれました。が、一人でいる時間が長いので色々と嫌なことを思い出してしまいました。
次第にK子に対する愛情が憎悪に変わっていくのがハッキリと分かりました。
「もう、済んだことだ!これ以上、深く考えるのはやめよう。」
何度も自分に言い聞かせました。しかし、無駄な努力でした。
僕は執念深い男だと生まれて初めて気が付きました。もうブレーキが利きません。
「この思い、どうしてくれようか…」
そんな事を考えるようになっていました。
退院後、まだ少し残っていた理性で感情を抑え込み僕はK子との生活を再構築していきました。
しかしフラッシュバックが僕に追い打ちをかけてきます。
会社の上司に相談したらカウンセリングを勧められたのですが、すぐに行くのをやめました。
理性と本音(?)が僕の心の中に混在していました。
理性が僕に語りかけます。
「K子はもう十分に反省しているし、お前の今の姿を見て悲しんでいる。もういいじゃないか。」
本音が僕に囁きます。
「まだだ。まだ足りない!お前はK子にされた仕打ちを忘れたのか?もっとK子を苦しめろ!」
実際、僕がフラバで吐いている姿を、涙を流しながら見ていたK子の表情が今でもまぶたに焼き付いています。
しかし不倫をしながら、いつもと同じ素振りを見せていたK子も忘れられません。
「サレ夫」の心が壊れる時が理解できました。
再構築を始めて一年近くたった頃に間嫁さんから連絡がきました。また二人が密会していたのです。
間嫁さんは興信所を雇い証拠をつかんでいました。
今回は不貞行為には至っておらず、何度かファミレスで話をしていたのが真相でした。
僕は仕事中だったのですがK子に連絡し、話があるので今夜はすぐに帰る旨を伝えました。
上司に理由を話し、残業をせずに家に帰ったのですがK子は半狂乱の状態でした。アパートの部屋が滅茶苦茶でした。
本当は間男の家に僕達夫婦が行って話し合うつもりだったのですが、嫁実家に連絡してK子を引き取ってもらいました(ここからK子と別居状態になりました)。
かなり遅くなりましたが、間男の家には僕一人で行きました。
そして念書に書いてある事を実行する、と宣言しました。間嫁さんには離婚を進言しました(被害が間嫁さんと子供達まで及ばないように)。
話し合いの最後に間男が呟いたセリフが聞こえました。
「ケッ、自分の嫁すら管理できねェくせに。偉そうにほざいてんじゃねェ、クソガキが。」
なんと言うか、その原因をつくった本人のセリフではありません。
僕が愛していたK子は、こんな奴に体を許したのか!僕を裏切ってまで!
この時、わずかに残っていた僕の理性は消し飛びました。
翌日、僕会社の上司に相談したら弁護士を入れるように勧められました。
ただ会社の顧問弁護士は離婚問題に詳しくないので誰か紹介してもらうことになりました。
四日ぐらい後で間男宅で話し合いがありました。出席者は間男と両親、間嫁さんと両親と弁護士(!)、K子と両親、僕と弁護士(僕両親は呼びませんでした)。
話し合いの内容は省略します。合意事項は念書の①⑤⑥の履行です。
しかし⑤に関してですが「間男の会社への抗議」は弁護士二人から止めるように言われました(いろんな意味で)。
⑥についてはK子が強い抵抗をみせました。
「だったら何故不倫したんだ!」
と言いたいのですが、あれほど興奮していたら話など出来ません。結局K子が落ち着いてから義両親が説得することになりました。
この日はこれで終了になりました。他の細かい事は別の日に話し合い、離婚協議は終わりました。
調停や裁判はやりませんでした。
しかし僕は納得がいきません。
間男の「離婚」&「一千万円を超える支払い」というペナルティーでは僕の気が収まりません。
どうせ慰謝料は間男両親が立て替えるに決まっているのですから。いっそ裁判で間男の経歴にキズを付けてやりたい、という思いがありました。
弁護士から止められていたのですが、僕は間男の会社の労務管理の責任者宛に手紙を書きました。
①嫁が御社に在籍していたころ社内不倫をしていた。それが原因で離婚した。
②不倫相手は嫁上司。
③不倫を隠すため嘘のアリバイを証言する嫁友が社内に6人いた。
④御社を訴える気はないし、何かを請求するつもりもない。
⑤しかし男女が一緒に働く環境なので管理はしっかりしてほしい。
という内容でした。後に僕と労務管理責任者は2回の面談をしました。
後で間嫁さんから聞いたのですが間男は降格処分&出世コースから外されたそうです。一流大学を出て就職したのに幹部への昇進は無くなったようです。
これからは会社内で辛い思いをしながら平社員として働いていくはずです。
「今回は運が良かっただけ。間男会社の温情に感謝しなさい。」
僕の弁護士にこんな内容のお叱りを受けました。
本当はもっと追い詰めたかったのですが僕会社の上司と僕弁護士に説得され諦めました。
さてK子です。すでに理性や愛情が消え失せていた僕ですがK子への制裁は少し甘かった気がします。
そしてこれが悲劇の原因になりました。
K子の支払いは財産分与の全額を使っても足りないため不足分は元義両親が立て替えました。
ただし元義実家からは勘当され、元義実家を出ました。
僕の知っている友人達からも絶縁されていました(根回ししたのは僕です)。
「元義両親から勘当と立替金返済&生活」のため再就職したと思いますが詳しいことまで知りません。
その後、案の定というか、K子からは僕の携帯への着信&メールが頻繁に来るようになりました。
「これがジュリメールというヤツか・・・。」
と思いながら着信拒否、メールは無視しました。
K子は家凸と僕会社凸はしなかったです。それは救いでした。
ただメールは毎日送ってきました。何通も。
いくら無視していると言っても離婚後二か月以上これをやられるとイラっとします。元義実家経由で止めるように言っても聞きません。
もう関わりたくないのに。
しょうがないので1回だけメールを送りました。
「今、気になっている女がいます。だからもうメールを送らないでください。迷惑です。」(原文そのまま)
↑これ、ウソだったんです。
その数日後にK子は死にました。交通事故でした。
K子は家凸をしませんでしたが、隠れて僕の姿を見にアパートまで来ていたようです。
密かに僕との再婚を望んでいたようです(後に遺品整理で見つけたK子の日記から判明)。
その日は僕のアパートへ行く途中だったのでしょう。車で国道を右折したら、信号無視で突っ込んできた大型トラックと衝突しました。
K子の葬式のとき、元義父に言われた言葉が辛かった。
「不倫と離婚に関して君に責任はない。しかし、もう二度と君の顔を見たくない。」
なぜ?どうして僕に?
間男と間嫁さんにもK子の死を知らせました。特に間男には弁護士経由で長い手紙を送りました。お前のせいでK子は死んだんだ、と。
返信が来ました。
「K子の死を望んでいたのは貴様だろ?」
鉄パイプで頭を殴られた様な感じでした。
少し言い訳をさせてください。
たしかに僕のK子への制裁は甘かったと思います。
僕は最終的にK子に対する慰謝料を減額しました。
その必要は無かったのに、かなり多めに財産分与もしました。
僕との接触禁止の項目も離婚協議書に入れませんでした。
しかしそれはK子に離婚を認めさせる為にしたのです。
だけどK子はこれを誤解したようです。少しだけど僕と再婚する可能性がある、と。まだ希望はある、と。
第三者からは
「制裁をした後に将来の希望を持たせた」
(間男の手紙より抜粋)
ように見えたのでしょう。
そしてK子を喜ばせておいて
「全ての希望を奪い去り、地獄へ落とした」
(間男の手紙より抜粋)
ように見えたのでしょう。
元義両親が僕に絶縁を宣言した理由がこの時やっと理解できました。自分の浅い思慮、鈍い感性がイヤになります。
僕はK子の死なんて望んでいなかった!そんなことまで望んでいなかったんだ!
全てが片付いてから僕は会社の上司の御自宅に協力してくれたお礼を言いに行きました。
「この先、一番辛い思いをしながら生きていくのはたぶん間男でなく君になるだろう。しかしそれでも強く生きて行け。全てを腹の底に飲み込み生きていくんだ。決して自暴自棄になるな。君ならできる。」
そのとき上司に言われた言葉です。本当に上司にはお世話になり感謝しています。
その後、周囲の人々の励ましや助けのおかげで、時間はかかりましたが僕は立ち直ることができました(その話は割愛させていただきます)。
以上が僕の過去の不倫騒動のあらましです。「失敗した点」や「反省すべき点」が沢山あると思いますが、あなたの参考にしてもらえれば幸いです。
では次回から基本的な知識について解説していきます。
長文失礼しました。
PS.
おそらく「不倫をしている」人達も来ているでしょう。
これから相手を探して不倫する気でいる人も来ているでしょう。
最後に僕の思いを書きます。
あなた達の「一時的な快楽」のために多くの人々が巻き添えを喰っています。怒り・悲しみ・愛憎などで苦しんでいるのです。
「みんな不倫している」
だからといってあなたも不倫をして良い理由にはなりません。
「バレやしない」
必ずバレます。そして修羅場です。
「ただの遊びだから」
事はそんな程度では済みません。多くの人の人生を狂わせるのです。そしてあなたも大切なものをすべて失い、地獄に落ちます。
罪はとても重いのです。
ラリッていないで早く目を覚ましてください。不倫はあなたとあなたの周囲を不幸にするだけなのです。
わかりますか?おそらく理解できないでしょうね。
だったら別の言葉で伝えましょう。
今すぐ失せろ、ボケっ!