私達夫婦は美容師です。
様々なお客様が来てくれる中、先日ブログタイトルのような事を思った出来事がありました。
以前は月に一回、必ず髪のお手入れに来てくれていた80代のお客様、最近は体調の関係で3ヶ月に1度のお手入れになりました。
夫が担当しているお客様ですが、笑顔が素敵な方です。
久々にお会い出来るのが嬉しいな
と思いながら施術時間を過ごし、パーマカラートリートメントにヘッドスパなど、フルコースのお手入れで見違えるように整ったお客様が、鏡を見ながら
『白髪のおばあちゃんじゃなくなったわねー3号さんですって言わなくちゃね
』
と言った。
察しの悪い私は意味を聞きました。
どうやら、旦那さんがお酒に酔ったら『〇〇のところに行ってくる』と、知らない女性の名前を何人か出すとのこと。
『昔からそうなのよね。私は知らない人の名前なんだけど毎回間違わずこの人達の名前なのよね。なんでか知らないけどねー。』
って、鏡に映ったピカピカになったご自身を見ながら笑ってたけど悲しそうに言いました。
私はその姿を見てすごく悲しくなった。
体調が優れない中、やっとお手入れの予定が立ってこんなに綺麗になったのに、綺麗になりに美容室に来たのに…。
男から与えられた嫌な記憶のせいで、自分の為に使う時間の中でも、こんな風にふっと思い出して嫌な気持ちになってしまうんだ、って。
女の人は誰のためでもなく、自分のために綺麗になって欲しい
あまり仕事のことを書くとアメブロしている夫の目に触れるかもなあと思ってあまり書かないけど、その時本当に強くそう思いました。
目一杯応えられる美容師になろう。
女性の皆様に伝えたい。
美容室に行く時は、自分の満足のために、自分のためだけに目一杯綺麗になりに行ってください