こんにちは!

 

9月から以前働いていた小学校で5,6年生の図工だけ教えることになりました飛び出すハート

教えるなら図工がいいなーと思っていたところに、なんとお声がけくださり!

 

わたしでいいんですか驚き

と、ガクブルしながらも、ありがたいご縁をいただいたと思い、

二つ返事でOKさせていただきましたニコニコ

 

さてさて、そんなわけで9月からの授業準備!

 

京都府と私の住む滋賀県では、京都新聞社主催の「お話を絵にするコンクール」というのがありまして。

 

課題図書の中から1冊選んで、本を読んで考えたこと、想像した場面を絵にかくというものです。

 

低学年は絵本が多いので、サクッと読み聞かせをして、「ほな、描いてみよかー!」と始められるのですが。

今回は、高学年・・・

1冊が、長い・・・絶望

 

学校に1冊ずつしかないので、回して読むのも一苦労だし、かいつまんで読み聞かせするにもなかなか大変無気力

 

なんですが!!!

 

読んだ本が、もう刺さりすぎて大泣き大泣き大泣き

もう良すぎたので、お話の絵そっちのけで、紹介させてください!

 

 

『お母さんの生まれた国』

茂木ちあき・作 君野可代子・絵

新日本出版社




 

 

この本は、お母さんがカンボジア人でお父さんが日本人である主人公が、

家族らと一緒にカンボジアに行き、お母さんがこれまでどうやって生きてきたのか、カンボジアという国、

カンボジアの内戦について知る。というお話です。

 

そう、カンボジアの内戦について書かれた本なんです!

 

ポル・ポト派というのは、遠い昔にちょっと聞いたことがあったという人もいるかと思うのですが、

(私もそうです。)

カンボジアの内戦、というかポル・ポト政権というのは、本当にこんなことをしていたのか、、、

と驚くようなことが、大変分かりやすく書かれています。

お母さんがどのように生き延びたのか、どうやって日本にたどりついたのか、家族はどうなったのか

このあたりが、主人公である娘にもわかるように独白という感じで書かれていて、

すごくわかりやすく、胸に迫るものがあります。

 

市場で買い物をする場面も、非常に胸に迫るものがあり、大人の私でも考えさせられることが多くありました悲しい

 

 

去年の読書感想文の課題図書も戦争を題材にしたものが多く見られましたが、

今年はお話の絵にも戦争ものが入ってきたのか、と少々驚きました。

しかしながらこれは、今の子どもたちに知っておいてほしい、今読んでほしい本として、

大人たちが意図的にピックアップしている表れだと思います。

 

本を読む習慣がない子が増えているなかで、

読書感想文なり、読書感想画なり、きっかけは何であれ、本を読む機会をもってほしい。

そして、よむのであれば、ぜひ良い本を読んでほしい。

戦後80年という節目の年に、そして、世界ではガザやウクライナで戦争が起きている今、

戦争とはどういうものか、ぜひ読んでほしい。

そんな思いを感じました。


私たち大人も、他の国のこと、遠い昔のことだと忘れてしまってはいけないな、と改めて思いました。


 

というわけで、とても良い本でした。

ぜひ、みなさんに読んでいただきたいです!!

 

 

しかし、これを絵にするのは、なかなか難しいなー魂が抜ける