大野君、カッコよかったですね(^^)。

今日は旦那と見てきました。

大野君は飄々として安定の存在感。

去年かな、図書戦とか海賊とかのプロモーションの時か、岡田くんが嵐の番組に出たときなど、大野君が武道のトレーニングでよく会っている旨話していましたね。

この「忍びの国」のアクションの為に、だいぶ前から岡田くんの師匠に指導受けてたみたいで、岡田くんはアシスタントとして、普通にアクションスタッフとしてそこにいたっぽいです。

今年岡田くんが武道で昇格したのにも、その辺の指導貢献があったのかなぁ。

鈴木亮平と大野君との接近戦には関節とかカリっぽい動きとか、入ってる気がします。

大野君の動きのキレ、半端なかったですね(^^)。

演出とうまく相まって、無門の強さが無理なく強調されてて面白かったです。

 

また、國村隼扮する北畠具教がカッコよかった。

昨夜、「海賊とよばれた男」を見たばかりだったので、なんか、國村さんも鈴木亮平も、そっちのイメージがついオーバーラップしましたが、流石に二人とも名優です。

役に対する説得力や殺陣のキレが凄かった。

この二人に加えて、満島真之介が特に映画に説得力を与えていたような気がしましたねぇ。

それに、北畠の姫役の平祐奈がいかにも戦国の姫っぽくて、戦国を生きてる覚悟とか潔さが素敵でした。印象深い女優さんだったなぁ。

ちょっとネタバレになっちゃうけど、それだけに、映画のクライマックスが終わって、結局、北畠家の無念がちっとも晴らされないのがちょっと気にかかりました。

カッコよくて潔い一族として描かれていただけに、やっぱ、知念君に対して、無門はケジメつけるべきですよ。ワガママ若様に、みんな甘すぎない??(笑)

 

知念君はジャニーズでは若手の有望株なのかな?

確かに、いいインパクトあるし、顔だちが、いい役にも悪い役にも転がれる感じで、実に冷たい演技や悪役をノッて演じていたのでこの先楽しみだな、って思いましたけど、いまひとつ、北畠に忠義を残す家臣が、一丸となって彼を盛り立てる展開に得心がいきませんでした。

もう少し、この辺丁寧に描いてほしかった。

エピソード、もう一つ、なんか足してもよかったんじゃないかなぁ。

また、大膳と左京亮は、伊勢谷友介とマキタスポーツで、ハンサムとブ男の取り合わせなんだろうけれども、能力までそれに見合った感じにしないで、もう少し、マキタスポーツにカッコいいエピソードとかほしかった。

大膳は偉丈夫である設定にしては、少々線が細すぎる。

伊勢谷君はいつもカッコよくて大好きですが、俳優としてはいつも「もう一越え!」なんて、勝手に心の中で独り言ちているんです。僭越ながら。

線が細いのを逆手に取るとか、どこか隙を作るとか。

完璧な男を演じすぎても共感が得られないと思うんですよねぇ…。

 

ストーリーについては、歴史的には、伊賀のゲリラ戦を得意とする郷士たちが、再三織田信長に抵抗するも、最後は非戦闘員を含め多く虐殺された「天正伊賀の乱」をもとに、無門という忍者を登場させ、彼を軸に忍者の業を描いたもの、とでも言いましょうか。

原作は未読なので、あくまで映画見ての感想ですけど。

映画ではワガママ若殿に都合よく解釈されてたけど、史実ではワガママ若殿こと信雄は、この伊賀の乱では信長の意向を蔑ろにしたため逆鱗に触れ、許されつつも、その後、ここぞというところで失策したりするので清須会議では天下の後継者に選ばれることもなく、関ケ原でも日和見で、その後その後、その血筋ゆえに優遇されつつ、しぶとく生き延びて徳川将軍家のもと、五万石の大名で終わります。まぁ、生き延びた故にある意味大物だったのかも。

忍者として有名なのは伊賀と甲賀ですけど、確かに伊賀は、報酬により、敵味方かまわず忍者を派遣する傾向があったので、「ひとでなし」と称されたのでしょうね。

甲賀は、これ、と決めた主君に尽くすタイプの忍者でした。

 

それにしても、のっけから思わず突っ込み。

真昼間に忍者同士で城塞戦??

しかも、全員黒装束??

真昼間にそれじゃ丸見え、目立ちまくるだろ!とか。

忍者はゲリラ戦を得意とするので、映画としては面白いけど、実際黒装束で「わ~っ!」っとみんなで襲い掛かってくるってなかったんじゃないかしら…。

そも、忍者が黒装束とか、いつの時代のセオリーだよ、っていうか。

新撰組だって、あのだんだらの羽織はいつもはおってたわけじゃないんですよ。

市中見回りの時は、黒装束の時が多かったとか。…目立つから取り締まる効果があるんですよね。

忍ぶ忍者が昼間っからそんなカッコするかって…。

せいぜいしてもカーキ色とか茶色とか紺とか、もう少し、周りに紛れるカッコしてたと思います。

暗闇でも、かえって真っ黒は目立つってデータもありますしね…。

 

また、城壁に縄かけて、レンジャーよろしく縄伝って攻めに行くなんて、両手仕えないし、城塞からの攻撃もろに受けるじゃないの。

単純にエンターテイメントとして見てたので楽しかったんですが、リアリティはあまり感じられませんでしたねぇ(苦笑)。

織田家+北畠家?を迎え撃つ忍者たちの描写も、「忍者なめとんのか!」と思わず突っ込んだし(笑)。

まぁ、おちゃらけた部分もご愛嬌の映画ですからいいんですけどね。

その後の、忍者と侍の戦い、トリッキーで、見たことないアクションの連続で面白かったから、良しとしましょうか(^^)。

それから、「ひとでなし」の忍者たちにかけて、現代日本の批判につなげてくる流れはなかなかよかったです。

身につまされましたよ…。

 

このお話の白眉は、なんといっても、無門とお国の恋愛事情です。

この二人の形は、ありそうでなかったかも。

普段飄々とした無門が、嫁には頭が上がらない、というのが、何とも、彼女を大事にしてる感が漂ってきて心地よかったし、なおかつ、お国のツンデレぶりが見ものでした。

そこまで守銭奴感出さなくてもよかろう(笑)。

大野君も石原さとみもはまり役だと思います!

周りの追随を許さないひとかどの男が、女性によって正道に立ち返ってゆく。

永遠のテーマだよなぁ( ;∀;)。

映画のラストはね、納得いっていません。

何故納得いかないか、見たひとはわかるんでないかな~。

綺麗に終わってて物語の風呂敷のたたみ具合は見事でしたけど。

でもなぁ~…。

 

それにしても、鈴木亮平は、いい感じの俳優さんですねぇ…。

あれは難しい役だったと思います。

無門の心を変えたのは女性のみならず。

これは、この映画のテーマだったのかもなぁ。

突っ込みどころも含めて、おすすめの映画です(^^)。