家族で、大英自然史博物館展、行ってきました~。
上野はお気に入りの場所。
家でゲームしてたい子どもたちと対照的に、母はウキウキでございます(笑)。
9時ごろ博物館についてみると、結構な行列。
チケットを買って並ぼうとすると、私、初めて、整理券を受け取りました。
呪いのアメジストをあしらった栞みたいなやつ。
美しいし、持ち帰っていいので、早速重宝しそう♪
家族五人分なので、五枚もらえた♪
チケット代は、大人は常設展示と特別展示合わせて1600円、子供は高校生まで一律500円なので、常設展示だけでも結構な量があることを考えると、お弁当でも持ってラウンジで食べれば、一日5000円で家族で過ごせます。
 
さて、10時の整理券だったので、懐かしい日本館(今はデゴイチの横から入館しますが、昔は日本館が正面入り口で、玄関ホールにはジュラシックパークさながらの恐竜展示がされていたのでした。今は日本館として、展示順・内容がリフレッシュしていますが)の一階をちょっと見て回りました。
天文関係の歴史と、今回は特別展の「卵からはじまる形作り~発生生物学への誘い~」を観覧。
 
発生生物学って何ぞや?って感じですが、どうも、細胞の成り立ちや、遺伝子とのかかわりを研究するものらしいです。
内容はちょっと、むずかしめ。三女は、展示物をちょっとグロテスクに感じたのか、途中でリタイアしてましたが(^^;)、興味深かったのはHox遺伝子という体の各部分に対応した遺伝子の展示ですかね。
体を構成する部位の役割ごとに、必要な細胞分裂を促し、必要でない細胞の分裂は制御している遺伝子で、研究上振り分けられたナンバーごとに、頭から足まで13分割だったかな?で司るようです。
要は、生物の体で、頭に目があって、胴に手足が生える、といった基本的な肉体構造を制御する遺伝子ということですかね。
この遺伝子の働きをいじると、本来ないところに足が生えたり手が生えたり。
肋骨のないところに肋骨ができたりするらしいです💦
どうも、この基本的なコンセプトを司る遺伝子(タンパク質?)は各生物共通なようで、あまり気持ちのいい実験ではありませんが、違う生物間でこの遺伝子を交換しても、機能するらしく、生物の進化上、興味深い遺伝子であることは間違いない。
突然変異とか、そういったことと、どういう風に関わってきたのかな?
 
さて、時間になったので、博物館展に入館。
フラッシュ禁止でしたけど、撮影可能だったので、いくつか気に入ったものを撮影してきました(^^)。

インドのターバンを飾るサファイアをあしらったボタン。
思ったより小さかったけど、やっぱり普通からしたらでかいかも。
まわりが水晶なのかな、金の象嵌が美しいです。
呪いのアメジスト。
説明には呪いは本人の思い込み、と説明されたいたような感じだけど…(苦笑)。
美しい宝石であることに変わりはありませんね。
装飾を含めて、なんか曰くありそうな面白い展示物です。
謂れとしては、スミソニアン博物館所蔵のホープダイヤ(かのマリー・アントワネットを断頭台に送ったとまことしやかに囁かれています)と同じく、イギリスの植民地にされていたインドの寺院から盗まれ、人の手から手に渡り、それぞれの持ち主を死に追いやったそうですが・・・。
インドの聖なる宝を、征服した上に不当に持ち帰ったから呪われる、なんて、植民地政策を後ろめたく思っていたのかなぁ、なんて。
こちらは右が当時世界最大のダイヤ、でしたけど、カットの為に一回り小さくなっちゃったというダイヤモンド。もっとよく知りたかったけど、人だかりがすごくてよくわかんなかった~💦
左はピンクの緑柱石、モルガナイト。うつくしいですね~(#^^#)。
緑柱石は緑のものはエメラルド、水色のものはアクアマリンです。
この鉱物はいろんな色があって、それぞれ呼び名が違うみたいです。
モルガナイトのアップ。
ダイヤのアップです。
こちらは始祖鳥の化石。
2タイプ展示してあって、もう一つはイマイチ写りが悪かったので一点だけ。
どちらがタイプ標本だったのだろうー。
デモンストレーション映像に使われているのはこっちの方なので、こっちなのかなぁ。
それにしても、ありありと、羽毛の様子の残る化石標本。
何度もテレビや図鑑で見ていますけど改めて感動です。
こちらはサーベルタイガー。
哺乳類の化石は、恐竜と比べると骨太だわ~。
どうしてこうも、恐竜の化石は華奢で、哺乳類の化石はどっしりと重量感があるんだろうか。
体のつくりが根本的に違うと痛感します。
こちらは、タスマニアタイガーの標本。
オーストラリアの有袋類の肉食獣ですが、今は絶滅したと言われています。
オーストラリアには有袋類しかいないため、食物連鎖上、同様の役割を持ったため、遺伝子上は全く関係ないにもかかわらず、オオカミや犬と酷似した身体的特徴を持ちます。
映画「タスマニア物語」ではラストに登場して印象的でした。
特撮はもっと狼に近かった💦
お尻の辺の縞模様が特徴です。
こちらはダーウィン直筆の原稿の一ページ。
ホントにダーウィンて存在してこの原稿を書いたんですね~。150年も前に。
しかし、逆に考えると、進化論が生まれてまだ150年ですか。
日本は幕末です。
進化論の歴史と日本の近代化の歴史は並行して進んでいたんですねぇ。
 
他にもたくさん見どころがありました。
キャプテンクック関連・エンデバー号とディスカバリー号の軌跡(日本にも来てます)、
スコットの南極の植物標本(ちょっと涙出ちゃった)などなど。
一応、全部見たつもりですが、子連れだったので音声ガイドは使わなかったせいか、もうちょっと説明がほしい感じです💦
写真撮影が可だったためか、一つの展示の人だかりがなかなか解消しませんでしたしね(自分もその中の一人)。
図録も、いつも買うかどうかチェックするんですが、今回は、説明がもう少し掘り下げてほしかったなぁ、という内容でした。
装丁は凝ってるし、図像自体は非常に豊富で目に美しかったですが。
 
その後、常設展示の、今回は日本館をじっくり見て回り、ジロとハチ公を拝んだ後、よく行くイタリアンへ。
上野駅近く、ヨドバシカメラの並びのナガフジビル4階に入ってます。
わたしがOL時代からやってるお店なので軽く20年以上続いている、ちょっとおしゃれなお店で、オススメです(^^)。