今朝、情報解禁で60代の岡田君がテレビで流れましたけど。

いや、彼なら違和感ないだろうと信じてはいたものの、一抹の不安は感じていたんです。

映画化の情報が流れたとき、ネットでは「岡田准一では若すぎる!」「堤真一とか、もっと年いった脂乗った役者のやるべき役」とか様々な声が聞こえていたものでね。
お話のメインが60代なので、確かに20代と60代以降で違う役者がやることも無難にあり得るキャスティングでしたものね。

とはいえ、おこがましくも私、監督の「一人の役者で演じさせたい」みたいな挑戦に対して共感していたので、何とかうまくいってほしかった。
今までの映画とか、大河もですけど、やっぱり年齢差で演じる人が変わったときの違和感ていうものが、実は何とかできないものかちょっと引っかかっていましたからね。
当たり前に、若いときと年寄りの時とキャストが変わっても、視聴者は「お約束」みたいなもので自然に受け入れますけど、本来おかしい話ですもん。
といって、特殊メイク施しても、不自然さは残りますから、そうしたら別キャストでも致し方ないかとあきらめてもいたんですけど。

でも、監督もきっと期待を感じていたように、今、年齢差を違和感なく演じられる役者がいるわけですよ。岡田准一という。
顔だちの、老け顔が違和感ないということも手伝いますが、なにより、なりきる演技力というものがね、きっと老齢の主人公へ見ている人の心を引き込むに違いない、というね。

そして、今朝の予告。
見事に期待を上回るものを見せてくれました…!
最初のセピア色の予告も映画への期待を高めてくれましたけど、今回はいやがおうにも盛り上がりましたね!
既に予告で、主人公へ、
見る人の気持ちを引き付けていたのじゃないでしょうか。

永遠の0の時の岡田君はどこか雲の上を超越した心を持っていたような、儚い神がかった演技でしたが、今回の国岡鐵蔵は炎のような熱さをもち、周りに慕われて、敵と戦っていくような。
これ、王道ジャンプの主人公路線じゃないですか(笑)。
60代だけど。

男性って、自分の命預けられちゃうようなリーダーに憧れるってとこありますよね。
少年ジャンプって、「あいつに託す」って言って、次々にキャラクターが倒れてっちゃうようなパターンが盛り上がる王道だったりしますけども。
今回、海賊と呼ばれた男って、次々倒れたりしないだろうけども、なんか似たような熱さを感じますね。
男の人、好きそう(^^)。
戦後の日本の高度成長時代を支えた陰にはこんな人々もいたんだ、と、ぜひ、鑑賞していただきたいと思いますね。
旦那と一緒に見るのが楽しみです!

さて、国岡鐵蔵はモデルは、出光興産の創始者、出光佐三ですね。
予告の中で外人と怒鳴りあってとんでもない作戦に出ることになっていくわけですが、このとき、争ったのが、どうもイギリス系の石油会社らしいんですね。
今現在、出光興産は昭和シェル石油との合併問題でもめています。
昭和シェルの母体がこのイギリス系の会社なわけです。
現在の出光の経営陣は、シェルとの合併を果たして経営の安定化を図りたいわけですが、出光の会長はじめ、創業一家は反対してあの手この手で抵抗しております。
決着がつくのが来年の4月くらいだと思いますが、ちょうど映画の公開と騒動が同時進行。
なんか、因縁深いものを感じますね。
出光佐三の理念を貫く創業家に何とか勝ってもらいたい気がしますね。
西洋式の経営効率化のこの現代においても、人に重きを置く佐三の理念が生きてほしい気がしてならないです。