私が今住んでいるボンストンの交通システムは日本とシンガポールの公共交通と比べると、本当に半世紀遅れるだと思います。だけど、一つの良い点はあります、それは皆さんよく知っているウーバーです。

ウーバーのサービスは「ライドシェア」と言われています。ライドシェアにおいては、各サービスに登録した運転手が自家用車を使って「相乗り」するのが基本。交通機関の乏しい過疎地では、交通弱者や訪日外国人観光客の新しい移動手段になるとして、期待が寄せられています。このサービスは北米とヨーロッパを中心に普及が進んでいるが、日本においてはいまひとつ認知も普及も進んでいません。一体、どのような問題があるのでしょうか?

最も大きい壁は、タクシー産業の反発です。ウーバーは2014年日本の一部の地域でサービスを開始した時、一部のタクシー業界はライドシェアビジネスには反対していた。当時、タクシー運転手達は「利用者の安全・安心を確保するために取り組んできた努力が根本から覆されるものだ」と反対していた。また、これまでの規制緩和によって、都市部ではタクシーの台数が大幅に増えてドライバーの労働環境が悪化しているとし、タクシー運転手達は営業できる車の台数の適正化を求めています。その上、ライドシェアの安全責任はいつもグレーゾーンですから、保険会社には自賠責以外の保険に加入できないという問題もあります。もちろん、利用者側の不安もあるのだと思います。やはり、事故が発生したら命に関わりますし、密室で見知らぬ人と二人きりになるのは怖いとかいう心理も働くのでしょう。日本人のマインドとして、知り合いには優しいが知らない人は怖いでしょう。

ライドシェアについて、色々なネガチブな報道はありますが、このサービスの巨大なポテンシャルは無視できないものです。シェアエコノミーの全世界の市場規模は13年に既に150億ドルになりました、2020年の時は600億ドルの巨大な市場になると見られます。そして、2020年の東京オリンピックの時、世界から日本に多くの観光客が訪れるはずです。すでに海外でUberを利用したことのある人を含む訪日外国人として、日本にライドシェアがあんまりない事実はかなり驚くべきことでしょう。だから、先進国である日本はライドシェアの「後進国」にならないために、法律の整備とライドシェア関する知識の普及は必要だと思います。

一部の会社も動いた、有名な起業家孫正義さんのソフトバンクグループがライドシェアの世界連合の形成を進めている。最近、世界最大手の米ウーバーテクノロジーズに近く出資することは大ニュースになりました。ソフトバンクは数年前から、ライドシェアの将来性に着目していた。4億人以上が利用する中国の滴滴出行のほかインドのオラ、東南アジア最大手のグラブにも出資した。ウーバーへの出資は一度見送っており、3年越しの再挑戦がようやく成功した。今後も訪日外国人観光客数の増加はほぼ確実な環境を利用して、日本のライドシェア事業は、将来、広まりつつある海外のニーズにも対応できるといえるでしょう。彼らにとって、渡航先でも利用したいと感じるほど、「相乗り」は身近であり、それは渡航先が日本であっても共通しうるのです。訪日外国人観光客が増加の一途をたどる今、こうしたライドシェアの普及に期待が集まります。も一つの可能性は、今日本の“交通過疎地”と呼ばれ、高齢者の“足”がないという問題を抱えている地域において、ライドシェアがその解決の糸口になるかもしれない。