八日目の蝉/角田光代。【hey】
久々のdelicious books。
話題の作品、
角田光代の、
八日目の蝉。
角田光代作品は、
私的には“空中庭園”ぶり。
この人は、
《女》を書く匠だと、
改めて痛感した。
女の喜怒哀楽。
女の激昂。
女の幸福。
まさに多彩な、
女幕の内弁当って感じ。
しかし、
私がこの作品で、
強く感じた、
抜きんでたセンスは、
やっぱりタイトル。
こんなタイトル、
思いつく事自体が、
既に才能。
七日で死んじゃうってのが、
通例の蝉。
それが普通って言うか、
当たり前過ぎて、
八日目の蝉っていう、
言葉そのものが、
言いようの無い雰囲気を帯びる。
これが、
“七日目の蝉”でも、
“八日目のカブトムシ”でも、
意味無くて、
やっぱり、
“八日目の蝉”でこそ、
絶大なる効果な訳。
そしてそして本作品、
とにかく風景が目に浮かぶ。
散らかった生活感、
去りゆく夏、
フラッシュバックする遠い記憶。
まるで、
自分が今まで辿ってきたような、
そんな錯覚を抱くほど。
こういう小説って、
映画観ようかが、
もの凄い悩みどころ。
hey.