HEYTEXの交換日記。 -130ページ目

瞬間。【hey】

つい今しがた、

駅前の、

横断歩道を、

いつものように渡った。


目の前に、

交番がある事もあって、

この横断歩道は、

超歩行者優先。


よほど空気の読めない、

しゃしゃったドライバー以外は、

みんな一時停止してくれる。


だから今日も、

ライトまで消して、

駅から出てくる人の波を、

見過ごしているタクシーに、

感謝の会釈をしながら、

小走りに通過した。


確かに、

波は一旦、

私くらいで切れていて、

そろそろタクシーが発車しても、

いい頃合い。


私が通過してすぐ、

タクシーのヘッドライトが点いた。


小走りで横断歩道を渡ってすぐ、

ドンッっていう、

鈍い衝突音。

前を歩くオジサンが、

振り返って、

「ふゎぁあ~!!」

って言う雄たけびをあげて、

私も振り返った。


そしたら、

バンパー大破のタクシーと、

ヘッドライトに照らされて、

倒れた自転車をおこす女の子。


交番に居ながら、

事故に気付かないお巡り。

駆け寄るタクシードライバー。


そして、

一歩も動けず、

野次馬にもなれず、

何とも放心の私。


きっと自転車が飛び出した。

だって、

あのタクシーは、

今の今まで、

停まっていたょ。


それでも、

仕事中の事故だし、

相手は自転車だし、

あのタクシードライバーは、

どうなるんだろう。


轢かれた女の子も、

直後は、

自分が悪い後ろめたさと、

恥ずかしさで、

すぐに起き上がったんだと思う。


でも、

時間が経てば、

100%被害者面をするんじゃないかな。

自分が悪いって、

親や周りに知られたくないし。


あぁー何だろう。

この理不尽な、

モヤモヤ。


世の中まったく、

明日、

いや、

この次の瞬間、

何が起こるか分んない。


せめて、

他人の人生を、

突き落とすような、

“予期せぬ出来事”だけは、

起こしたくないもんだょ。


hey.