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不登校からのスタート

中学・高校で教師をしてきて、不登校経験者の我が子を育ててきて、分かったこと・思ったことを発信します。先が見えずに辛い思いをしている人に届きますように(^^)

また絵本からの話に、一度戻ります。

 

二学期が始まっている学校が多いでしょうが

9/2(月)~というところもあるでしょうね。

行くのがイヤだ、どうしても居心地が悪い、

行きたいけど体が拒否反応起こしてるえーん

そんな人もいるかも……

 

最近は「学習障害」「発達障害」など

診断が着くようになりましたが、

少し前までは「ちょっと変わった子」として

みんなの中に紛れて育っていたのです。

 

この絵本は、絵を描くことが大好きな小学生の女の子が主人公。

でも学校のテストでは、いつも時間が足りなくて合格点が取れません

そんな彼女は時間延長の配慮をしてもらって、合格できるようになり、

自身を持つことができました。

絵の才能を伸ばしてくれたのがチュウ先生でした。

 

『ありがとう チュウ先生』

 

#パトリシア・ポラッコ 作

#さくま ゆみこ  訳

 

「きのうは歴史。あしたはなぞ。そしてきょうはプレゼント」

 

これは、物語の中で「チュウ先生」が、中国の諺を引用して言った言葉です

専門的な知識や、形式だった制度じゃなく、

目の前の子が輝けるように、近くの大人が手を差し伸べればいい。

 

そして、子どもはそういう大人をきちんと頼ればいい。

「頼る人がいない」と思っている人は、

まずは自分の大事なことを守り、自分を守り、

落ち着いてから周りを見てみてください。

きっと味方になってくれる大人はいるからニコニコ

 

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久しぶりに

中学時代に不登校だった子が過半数のクラス の続編です。

 
10年くらい前、高校1年生の担任をしたときに、
半数以上が中学生のとき不登校だった、というクラスです。
これまでに次の6人について書いています。
(多くてすみません! 
気になる人がいるかもしれないので一応リンク貼っておきます)
 
今日は、夏休みが終わる時期になると思い出す
元生徒Yちゃんの話です。
 
Yちゃんも、入学後すぐに友達ができて
ニコニコ登校してきてたたから、
最初は、中学時代不登校とは分かりませんでした。
 
5月の連休に友達と少しモメて、
ちょうどその時、自転車の鍵を落としたために
家へ帰るのが遅くなってしまいました。
家に帰って叱られたYちゃんは
「Tさんと喧嘩して叩かれた」と
嘘をついてしまいます。
 
心配したYちゃんのお母さんが
学校に連絡してこられたので、
私たち教員が事情を聞きました。
Tさんは「叩いてない」と言いましたが、
Yちゃんは発言を撤回することなく、
「怖くて学校に行けない」と、休みがちになりました。
 
せっかく機嫌良く登校していたのに!
安心して学校に行かせられません、
私も仕事に行けないじゃないですか!
 
お母さんからは、こう苦情を言われ、
生徒指導部は暴力行為としてTさんを停学にしました。
 
Tさんは「叩いてない」と言ってる。
しかもYちゃんの言動は少し怪しい……。
だから待ってほしい。
担任として、私はこう頼みましたが、
学校としては
Yちゃんのお母さんの怒りを鎮め
早く片付けたかったのでしょう。
数日間の停学で「Tさんも反省しました」と
この件を終わらせました。
 
けれども、
当人達は終わりにはできません。
モヤモヤした思いがずっと燻っていました。
学校では、表面上、何事もなく過ごしていたけれど、
夏休み中に、本当のことを知ったTさんの友人達が、
SNSでYちゃんを攻撃したのです。
 
私たち教員がそれを知ったのは、
休み明けにYちゃんが登校してこなくて
様子を訪ねた時でした。
Yちゃんはその時まで、お母さんにも言えず
一人で抱え込んでいたそうです。
 
夏休み明けには、こういった問題が表面化することもあるのです。
やっと本当のことを話せて、Yちゃんはホッとした表情でした。
とにかくTさんに謝ろうと、Yちゃんとお母さんと私と3人で
Tさんのお宅を訪ねて謝罪しました。
Tさんのご両親は、嘘の怖さをYちゃんに話して聞かせ
なんとか納得してくださいました。
 
ただ、高校1年生の女の子にとって
一旦こじれた関係性は、無かったことにはできないのです。
結局Yちゃんは自主退学しました。
 
私にはそれぞれの気持ちがよく分かりました。
だからこそ、何とかならなかったのかな、と
悲しく悔しい思いがありました。
組織である以上、学校にはルールや方針があります。
「暴力は許さない」という姿勢も間違ってはいません。
ただ、暴力→停学という型にはまった指導や、
Yちゃんとお母さんの関係、
さらにお母さんの苦情への過剰反応など
微妙な違和感の積み重ねが 
この結果につながったことは確かです。
 
Tさんも結局、2年生の途中で退学しました。
私は翌年、その学年を離れていたため
学力の問題で退学した、としか聞いていませんが
学校への不信感が心の底にはあったのではないかと思います。
 
 
 
 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 

夏休みが終わりに近づいてきて

マスコミでも

新学期に自死を選んでしまう子を出さないように

いろんな呼びかけを始めています。

 

最近、8月下旬から二学期が始まる学校が増え、

私立ではもうそろそろ、

来週月曜日からは

近所の公立小学校でも二学期が始まります。

そんな中、手遅れにならないようにと

あちこちで「相談してね」のメッセージを見かけます。

 

もちろん、周りの人が気にかけることで

大切な命を救うことができればいいし、

悩んでいる子に相談する場所があることが届けばいい。

ただ心配なのは

「相談」せずに自分で決めるチャンスが奪われないかということ。

学校に行くかどうか、

行かないならどうするかは、

結局のところ自分で決めるしかないのです。

 

 


 

「今の学校に行けないなら、転校したら?」

「毎日朝から行けないなら、通信制(単位制)に変わったらいい」

「学校に行かないなら、何をするか早く決めなさい」

「学校に行かずに、将来どうやって生きていくの?」

 

そんな言葉を親が投げかけてしまうことや

学校などで言われることがあると思います。

追い詰められている子に

そんなことを言ってはいけないのは当然ですが、

夏休みを「普通に」過ごしていた子には

つい言ってしまうかもしれないですよね。


あえて「触らないふり」をするよりは

思いをぶつけても全然かまわないと思います。

でも、結論を急がないでください。

なかなか自分がどうしたいかを言わないから

無理やり転校させたり、「相談」させたりしても

余計に時間がかかってしまうだけです。

子どもには、学校に行く義務はありません。

ただし

学校で学び、仲間とともに成長する権利はあります。

 

意欲を持って、その権利を行使できるようになるまで

「そうなってほしい」という思いを

静かに持ちながら

親御さんは、どうか見守ってあげてください。

 

そして、学校に行けずに悩んでいる人は

学校に行くのは義務じゃないから、

自分を守るためには行かなくてもいいこと、

でも、行って楽しく勉強する権利はあるのだから

その権利を有効に活用できる方法を

本気で考えてみてほしいと思います。

 

カウンセリング「Hey Ho」