ども。へーさんです。関東は梅雨明けしました。その少し前から連日真夏のような天気になっています。今年の夏はエルニーニョ現象のせいで暑くなりそう、との事です。でも正反対のラニーニャ現象の時もそんな事を言っていたような？どっちでも同じなのかよ、って感じです。そんな所で1622曲目。

後藤邑子「ガンモ・ドキッ！」

画像は収録の『ごとそん』

アニメ“涼宮ハルヒの憂鬱”の朝比奈みくる役等で有名な声優さんの、アニメソングカバーアルバムの中の一曲です。元曲は80年代のアニメ“Gu-Guガンモ”のオープニングテーマ曲になります。

曲ははねたリズムが印象的な、ラテンテイストが入ったファンクポップです。といってもよくわからないと思いますが、この曲の元ネタはおそらくRATS＆STARの「め組のひと」です。曲調が同じような感じですし、サビの最後のキメで♪good(グッ)！　という(「め組のひと」でいう♪めッ！　の部分)のがまさに共通しています。

という事で、曲はけっこう大人向けです。歌詞にも♪胸がふくらみ　ブラが破け～　とか♪のぞいちゃダメダメ　sexy nights～　なんてあったりします。アニメ自体はドタバタギャグコメディで小学校低学年向けだったのですが。

歌う後藤さんは、声優さんの中でもかわいらしくロリッぽい声が特徴の方でしたので、こういう大人っぽい曲に合っていたかというと少々疑問が残ります。元曲の歌い手、スージー松原さんもかわいらしい声でしたが、その実シティポップのシンガー松原みきさんの変名でしたので、上手く歌いこなしています。

もちろん後藤さんも速いメロディにきちんと対応していますし、♪でたとこ勝負～　の”ぶ“で音をグラデーションして高くするなど、大人っぽさを出しています。個人的には涼宮ハルヒ関連の曲を歌っていた頃よりも、歌唱力が向上しているように感じました。それでもやっぱり少し違和感はぬぐえません。

歌詞は恋愛模様をイメージ的に描いていますが、それよりは♪えらいこっちゃ　なんのこっちゃ～　と“ちゃ”で韻を踏んだり、♪キラキラと嫌われる～　といった風に言葉遊びがメインで、ストーリーみたいなものはありません。語感やメロディとのハマり具合なんかを重視した歌詞です。アレンジもアルバムの中にはけっこう変えているものもありますが、この曲は元曲準拠といった感じです。少しデジタル風味になっている(打ち込みだからか？)くらいですかね。

このアルバムは、後藤さん自身が選曲したアニメソングをカバーしているそうです。アニメソングとしてはややマニアックな「ごめんねカウボーイ」や、“シティハンター”から「Get Wild」ではなく「Angel Night～天使のいる場所～」を選んでいるなど、かなりガチめの選曲です。だからこの曲も自分の声に合っているかを抜きにして、本当に好きだから歌いたかったんではないかな、と思いますし、そういう姿勢はかなり評価できると思います。

「ガンモ・ドキッ！」後藤邑子

作詞：森雪之丞

作曲：森雪之丞

編曲：梅堀　淳