エニグマ暗号の解読に挑んだアラン・チューリング。ただの知的なヒーローの話ではなく、その裏には、幼少時代に親友であった男クリストファーへの愛があった。コミュニケーションが苦手なチューリングが、唯一仲良くなれた相手がこのクリストファー。彼は数学好きで、2人で秘密の暗号を決め、手紙をやりとりしていた。彼が、チューリングの数学または暗号への興味の発端となった。チューリングは、クリストファーへの好意が愛に変わっていことに気づき、思いを伝えようとするが、クリストファーは結核で亡くなってしまう。エニグマ暗号解読に取り組む中、チームの一人であるクロスワードが異常に得意な女性と結婚する。彼女への純粋な愛を描かれながらも、クリストファーへの奥底から湧き出る愛情が印象強く映った。一人の男との出会いから、自分の人生への大きな影響を受け、同性愛という、当時死刑ともなる壁を超えてしまうチューリングの執着心、愚直さに天才数学者となり得る片鱗を感じた。
人との関わりで大切なのは、量より濃さなのかもしれませんね。カップルかなと思うくらい仲が良い男同士がよくいますが、何か大きなものを生み出してくれるのかも。
