前ふりしましたが
遠藤周作 沈黙 を読みました。
ここにきて
私の中で空前の遠藤周作ブーム到来
先日の新聞でまさかの未発表原稿まで
見つかったとかいう記事も出ましたな!
(゜〇゜;)いとヤバし!
鳥肌たっちゃいました。
ぜひぜひ、読んでみたいですね!
さて私が遠藤周作フィーバーしたのは
ちょうどCOVID-19自粛の影響で
おうち篭りが増えて本が売れてるなんて
言われてた頃
滅多に本を読まない旦那氏が
遠藤周作の沈黙が読みたい!と急に言い出し
(結局読まなかったので私が読んだのですが)
何とはなしに手にとって開いたが最後、
すっかり虜になってしまいました。
目下、社会は緊急事態宣言前の
緊迫感マックスからのマックス!
うちに来る患者さんも
うちの薬局のスタッフも
ウィルスのせいで
情緒不安定だったり、
イライラ、ピリピリがひどいときでした。
私はというと
「沈黙」の世界があまりにも悲惨すぎて、
現実で起きているCOVID-19の状況に
引きずられずに済んだ感はあります。
毒をもって毒を制す??
小説はずーっと救いのないまま
展開していくのですが、
あまりにも暗く、重たい話が
逆に清々しく読めてしまったのは
現実が先の見えない不安の真っ只中だったからなのかもしれないです。
通常の状況だったら
途中で嫌な気分になっていたのかも。
若い頃は、若さ故の潔癖思考で
キチジローのような人間に
嫌悪感を持っていたな、なんて
昔の自分を振り返りました。
今は
キチジローは私の中にも
確かに存在する。
そういう気持ちで本を読めるような年に
なったんだな、と自分の成長を実感。
単に老けただけなのかもしれないですけど。
純文学への抵抗感が減ったようなので、
続けて白い人、黄色い人を
読むことにしました。
続く



