あの子の
意外な趣味を知ってしまった
本当に上辺だけでは
人の本質なんてわからない
わかりっこない
あれは
自◯行為に近いのではないかと思う
気遣いが出来る人ほど
感受性が鋭く繊細だ
いや、感受性が鋭く繊細だからこそ
気遣いが出来るのだ
気付かぬうちに
心の中に
澱のようなものが溜まって
それを発散させる捌け口を探す
それがあの趣味へ繋がっているのかも
一瞬だけ
傷だらけのあの子の手を想像した
一瞬だけ
その手を包み込んであげたいと思った
勿論、それは叶わない
生半可な気持ちで優しくしてはいけない
私の人生には関係ない
ただ
気付いてほしい
今は家族に守られて生活していることを
失ってから気付くのでは遅い
まだ若く、
無限の可能性を秘めているということ
もう、会うことはないかもしれないが
どうか腐らずにいてほしいと
密かに願っている