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へたれの怖怖日記

怖いのほんと苦手なのに、怖い話が大好きという
矛盾に苦しむへたれ男児のつらつら日記です。

その後のことは……まあ照れもあるしww、あんまり詳細には書きたくない。
H先輩が「猪突猛進って言葉があるが、猪だってお前よりは考えて

行動するだろうよ」と表現したとおり、
俺はまったく周囲が見えてなかった。
勢いだけで求婚して、そして承諾をもらった。

同居を始めた初日の夜、ベッドの中で沙耶ちゃんが緊張していたので

手を出しあぐねて、俺はソファで寝た。

お互いが寝ついた頃、ものすごい呻き声が聞こえたので電気をつけると、
沙耶ちゃんが号泣しながら辺りを掻きむしっていた。

止めても止まらず、結局彼女は爪を二枚はがした。
翌日から通い始めた心療内科への通院は、何年も経った現在でも続いてる。
もっとも、今はほとんど症状はないけどね。
やっぱり、都合の悪い過去だけ切り捨てて生きるなんてことはできないんだよ。

 

「こんなふうに漠然と嫌な感じを受けるより、あたし、何があったのかはっきり

思い出したほうが楽かも」
最近沙耶ちゃんはしきりに事故のことを聞きたがる。
教えるのは俺も抵抗があるから、とりあえず「思い出してもいいよ」と、

ストッパーを外すように促している。

 

奥さんは、きっと近いうちに全部思い出して、元の性格に戻る。
俺ね、今、回線が開きっぱなしの状態だから、いろんなモノが視えてるわけ。
生きてる人間とそうじゃないヤツの区別がつかないぐらい、くっきりと。
奥さんの後ろには、3つの姿が見える。


足のない母親と……ちょっと成長したなw……7歳ぐらいの子どもと、
そして、2人に囲まれるようにして、以前の陰のある表情の沙耶ちゃんが、ね。

今の明るい奥さんも、俺は好きだよ。だから、うまく融合してくれるといいな。
とりあえず言っておくよ。

 

おかえり、沙耶ちゃん。