おはようございます!

さんくるです。

 

抗がん剤を続けていると体にその薬に対して耐性がつき、効果が薄れてくるというのはがん経験者なら誰しも知っていることだと思うけれども、抗生物質で抑えつければ抗生物質に耐性を持つ耐性菌が増える。
また除菌が行き届いて細菌感染が少なくなったら体内微生物が減ってアレルギーや自己免疫疾患が増えるというのも同じ道理。
人間が二十年、三十年に何度かしか生殖サイクルがないのに対して細菌は何分かでじゃんじゃん増殖できるんだから人間より細菌のほうが進化が早いの当たり前じゃんというお話。
ご説ごもっともでございます。と頭の下がった本。
 
何しろ抗生物質人間の予防や治療だけじゃなく、家畜にも使い過ぎ。
初発の時の抗がん剤以降、私は自分自身抗生物質が効きにくい易感染性宿主になり下がったので「だよねー」と身につまされた。
次々に新しい薬を開発したら、多剤耐性菌や強力な病原性微生物の脅威にさらされるリスクが増えて、がんも次々にその薬を乗り越える力をつけちゃう。
もっと広範に進化と言う側面から見ていかねば「癌細胞も化学療法をだしぬくように進化するのだから」と書いてある。
 
『人類の進化が病を生んだ』(ジェレミー テイラー 著、小谷野昭子 翻訳、河出書房新社)

 

 

著者は去年すい臓がんで亡くなっているのだけれど、がんのことだけじゃなく、いろんな病気のいろんな研究からちょっと怖い話や興味深い話をおりまぜつつ、抗がん剤は脳には影響しないって言うけど、あれって血液脳関門の働きらしくてやべぇもんが入ってこないように「腸内細菌が」管理してるんですって。
その証拠に「腸内細菌」を持たない無菌マウスから生まれた子マウスは死ぬまでずっと、血液脳関門が漏れやすかったって。
最近細菌の話よく聞くけども、頭ン中まで腸内細菌に従ってんのね。
 
抗がん剤についても厳しいこと書いてあるけど、素人が適当な感想を言うと誤解を招きかねないからそこら辺は触れないでおくよ。
これからのがんとの共存は。的なことも書いてある。

興味がある人読んでみてちょ。

 

 


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いやホレ私進化とか好きでさぁ。

 

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