おはようございます!

さんくるです。

 

ショートステイに行くことに一旦は納得したかに見えた母だったが、5分も経たないうちに「行かなくちゃいけないの?」と聞く。

「契約のないところに急に行こうとするとケアマネの●●さんが大変だから、契約交わして一回予行演習のつもりで行ってみましょうってことなんだ。だから一回行ってみてよ。向こうで過ごすのは40時間ぐらいなものだから」と説明したのだが、どうにも不満そうである。
 

私が準備をしだしたタイミングも悪かったのだと思う。

辰男氏が例によって母に食べさせるべくデパートで肉を買ってきて、肉本体だけは彼自身が調理して3人で一緒に食べたあとだったから。

 

味付けが濃すぎて母も私も全部は食べられず「大失敗だった」と辰男氏がガックリ肩を落として帰った後に、何も考えずに私はバタバタと準備を始めてしまった。

それが彼女の気持ちの中にお邪魔虫的な居たたまれなさを芽生えさせてしまったのかもしれない。
 
そのうちに「私はそこに住むことになるの?」と言い出した。

「いやいや違うよ。ちょっと行って泊ってくるだけだよ」と答えたが、その後黙り込んでしまった。

ソファーで15分ほど思いつめたような顔で座っていたが、しばらくして部屋でゴソゴソ何か始めたと思ったら、通帳を持ち出して「私●●銀行に●●●円ぐらいあると思うの」と言う。

?????

「そうだね。あるからそれはとっとこうね」と仕舞いに行かせたが、どういう意味だったんだろう。札束で私の顔ひっぱたいて言うこときかすつもりだったんだろうか。

 

「今まで私が何回も急に入院したりしたでしょ。これからもいつ入院しなきゃならないことになるかわからないじゃない?そういう時にこないだみたいに行方不明になっちゃうと困るからさ。ちゃんと面倒見てもらえるところのアタリだけでもつけておきたいじゃない」と言う私に対して「私は一人で大丈夫」「こないだのは特別」「ご飯も作れる」「ちゃんと一人でも食べられる」「薬も忘れずに飲んでいる」と嘘八百。

いや本人的には大まじめに全部自分でできると思っているんだろうけど。
 

「行きたくないのはわかった。だけど入院してあなたを一人にするのは私が心配だからケアマネさんに一度行かせて下さいって頼んだの。だから一回行ってみて」とお願いし、終いにゃ施設と家の位置関係の絵を描いて「どうしてもイヤだったらすぐに迎えに行けるから」と懇願した。

 
ケアマネさんからは「最初はイヤって言うと思うんですけどね」と言われていたので、何度でも同じ説明をするつもりでいたが、短期記憶の保持ができないだけに軽く20回は「行かなきゃいけないの?」と聞かれたと思う。
 

夜にはわかったような雰囲気だったが、当然ながら次の日にはリセットされて「無理矢理どこかに行かされる私」。あたかも荷馬車に乗せられて市場に向かうドナドナなモードのまま出発して行った。

 

はてさて帰ってきたら母は何と言うんだろう。




 

 


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うにゃのパワーは一人では受け止めきれない。

 

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