おはようございます!

さんくるです。

国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」にあったグラフから。

検診を受けた人の中で乳がんが発見された人の割合の棒グラフ。
 
 
このグラフだけ見ると、「うぉーっ山梨すげぇ乳がん少なっ!」とか「ぎゃーっ和歌山多すぎ!やばくね?」と思ってしまいたくなる。

山梨は本当に乳がんになりにくい県であるかもしれない。しかしこれは、分母となる受診人数の多寡にかかわらず、「検診を受けた人」を100とした中での「乳がんと診断された人」なわけだから、市から健診のハガキきたけど別に受けなくてもいいやと思った人は入っていない。

皆さんご承知の通りがんというのは、1つが2つになり4つになり→16→256→65536と倍倍に増えていき、10億個で1cmぐらいの大きさになってやっとがんだと認識されるものであったから、若い人より高齢者のほうが10億個以上になっている可能性が高い。つまり見つけやすいので、若い受診者が多い県よりも年配者が多い県のほうががんと診断される割合は増える。

そして同じ理由で毎年健診を受けている人より、生まれてこのかた70年で初めて健診受けますよって人のほうが、がんが見つかる可能性は高い。

だから、検診率が高い県より、めったに検診しない人が多い県のほうが、グラフ上ではパーセンテージが高くなる。

もしかするとこのグラフは、病気に神経質な人が多いか、のんびりしていて検診めんどくせぇからいいやと思う人が多いかを表すグラフなのかもしれない。

機械の精度や読影技術も一定ではないだろう。

だからこのグラフはどーのこーのと言っているわけではなく、あるひとつの統計だけを見て自分に当てはめて一喜一憂しないでねと言いたいのでありました。
 
 


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この統計をずっと積み重ねていけば県毎の特性も明確になるよね。

係の皆様頑張ってください。お願いします。


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