GA病院ではがん以外の病気は診ないため呼吸器科は近くの個人病院に行った。
血液検査は外部に委託なので数日後にしか結果は出ない。
結果が出た日はちょうどGA病院での1年検診だった。
診察待ちをしていた時にスマホがぶるった。
呼吸器科の先生が大慌てで、
「今どこですか」
と聞く。
「がんの病院で今診察待ってるとこです」
と言うと
「主治医の先生にすぐ代わってください!」
いやそんなこと言われても
何十人もの人が今ここで待っているのに
先生なんか呼べないッス
と言う訳にもいかないので
「とりあえず乳腺の受付で聞いてみて折り返します」
と切ってしまった。
呼吸器先生の電話を切って、乳腺受付のお嬢さんに「今かかっている他科の病院の呼吸器先生が乳がん先生と直接お話したいとのことだったのですが、どのようにご連絡すればいいですか?」と聞いたところ「このままお待ちになってご自身の順番の時にその先生に電話するようにしてください」とのお達し。
言われた通りに呼ばれるまで呼吸器先生スルーして自分の順番を待った。
やっと自分の番になり、かくかくしかじかの事情でと説明し呼吸器先生に電話して乳がん先生に出てもらった。
ところどころで先生が
「えっ」
とか言ってるのがちょっとやな感じだが内容はわからず。
当人的には呼吸器の先生からだから「肺」や「気管支」にヤヴァ系の問題が出たことを伝えているのだと思っていた。
電話が終わり乳がん先生は「呼吸器先生がT病院にFAXで紹介状を送っておくそうなので、終わったらタクシーでT病院に向かってください」とだけ説明し、あとは通常営業だった。
いっぺんに書けなそうなので〈つづく〉